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STORY ~白銀の物語~  作者: 黒羽カウンター
12/105

ショウvsライガ2

「魔力で身体能力を強化したのか」


 先程とは形勢が逆転し、ショウが押され始めていた。ライガの動きに刀の速度が追いついていないのだ。


「それなら!」


 空中に避難し、上からの攻撃に切り替える。飛んでくる電撃ならばいくらでも防げた。だがライガは空中に飛び上がり更に追撃してきた。


「空中なら自由には動けないだろう!」

「そう思ってんなら甘いぜぇ!」


 雷を足に纏ったライガは宙を蹴り、空を駆けた。ショウの空中におけるアドバンテージは失われた。

 応急処置を受け、保健室から戻ってきたアッシュは目の前の光景を呆然と眺めていた。


「なんだこれ……本当に新入生の戦いか?」


 最早戦闘は地上だけでなく空中を縦横無尽に駆け回り、ショウの手数に対しライガは速度で上回る事で拮抗していた。いや、ライガが少し押してきてすらいた。


「何故ショウ君は先程から雷と風の魔剣しか使わないのでしょう。他の魔剣で牽制する事も出来るのでは?」

「あの2本で速度を強化しないと追いつけないのでしょう。他の魔剣を使う余裕はないかと」

「それではこのままいけばライガ君の勝ちですかね?」

「それはどうでしょうね。多く動き回っているライガ君の方が体力の消耗は激しい。それに魔力もショウ君の方が多く、消耗は少ない。長期戦になればショウ君の方が有利でしょう」


 長期戦になれば不利、それくらいライガも理解していた。ならばこその魔力をフルに身体強化に回し攻勢に出ているのだから。だが最初は押していたのに再び徐々に押し返され始めた。


「お前も身体強化してんのかよ!」

「全力でやらなきゃ勝てないだろうからな」


 終わりは近い、そんな予感が試合場を包む。かれこれ30分以上続いた戦いだったがそれが今終わる。


「ハァァァッ!!!」


 ライガの渾身のアッパーでショウの持っていた刀は2本共上空へ飛ばされ、ノーガードとなったショウにライガの拳が迫る。他の刀も速度に追いつけずガードには間に合わない。仮に後ろからライガに斬りつけたとしてもその時は拳が叩き込まれた後だろう。


「これで終わりだぁぁぁ!!!」


 確かに終わるだろう。


「……それはどうかな?」


 ショウが()()()使()()()()()()()()


「クロス…カウンター……」


 刀を遠くへ飛ばし、とどめを防ぐ手のないショウに完全に油断していたライガにこの一撃が耐えられるはずも無く、意識を手放す他なかった。

 それでもライガは直ぐに目覚めた。目覚めた時には8本の刃に囲まれていたが。


「まだやるか?」

「……すっっっげーー悔しいけど、俺の負けだ!」

「それまでですね。この勝負、ショウ・シュヴァルツの勝ちです!」


 試合の決着と同時に周りから拍手喝采の嵐が吹き荒れた。いつの間にか観客席は埋まり、立ち見の生徒で溢れかえっていた。


「マジで強かったわお前!負けると思わなかったぜ」

「わざわざ隙を誘った甲斐があった。剣士が剣を無くしたら何もできないと思わないことだな」

「あれわざとだったのかよ!ハァ~、嵌められたぁ」

「まぁ何はともあれ、これからも宜しくな、ライガ!」

「次は勝つぜ、ショウ!」


 もう昼過ぎ、皆が急ぎ帰路につく。当然ショウも家に帰るのだが……


「どうしてついてきてるんだライガ?」

「折角同じ神霊持ちにあったんだしよ!入学祝いも兼ねてパーティしようぜ!」

『それはいいね♪ショウの家なら他に誰もいないし気にせず騒げるよ』

『良かったなライガよ。いつも1人で叫んでる変な目で見られて、周りを気にしておったが今回はその心配は無いぞい。」

「お前のせいだろうがクソジジイ!』

「それなら色々買って帰らないとな」


 ショウ達の帰り道がいつもより賑やかになった。


ライガが仲間になったぞ~!

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