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STORY ~白銀の物語~  作者: 黒羽カウンター
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ショウvsライガ1

「それでは続けて、ライガ君とショウ君の模擬戦をやりましょうか」


 先程の戦いで見せたライガの実力、そして未知でありながらも学年で1番強いと言われたショウの実力がどれほどか、周りは再び喧騒に包まれた。


「またライガがワンパンするんじゃねえか?速すぎて見えねーもんよ」

「銀髪の彼は風の魔法を使うらしいけど、これは試験の時と違って魔道具もありだし、どうなるかわからないね」

「どっちもイケメ~ン、どっち応援しよっかなー?」

「彼らが今後、私達の代表格になるでしょう。どれほどのものか目に焼き付けとかねば」


 試合場に立った2人だが、再びどちらも素手であった。


「お前も手ぶら派か?杖とか使わなくていいのかよ」

「俺に杖は必要ないからね。さぁ、いつでもいいぞ」


 そういうショウは構えもせず呆然と立つのみ。だがそれが油断していいものでは無いことはライガも周りも理解していた。ショウから受ける気迫が油断を許さなかった。


「折角先手を譲ってもらうんだ、思い切り行かせてもらうぜ!」


 手と足に雷を纏い、拳を握る。


「雷鳴拳!」


 最短で距離を縮め、拳を振るう。その場でその動きが見えたのはほとんどいなかったかもしれない。だがその拳がショウに届く事はなかった。


「それがお前の得物かよ」


 半ばまでが空間に突き刺さった状態の剣が拳の行く手を阻んでいた。それも剣は見慣れた形のものではない。


「それは確か刀って言うんだっけか?収納魔法で目の前に出したのか」

「ああ、どちらも合ってる。ところでそこはもう俺のテリトリーだぞ?」

「おっと!」


 目の前の刀とは別に、別の空間から現れた刀に突き刺されそうになるのを間一髪で身を翻して躱す。


「二刀流かよ、かっこいいなおい!」


 二本の刀を手に持ち魔力を放出すると、ショウと刀から風と雷が溢れ出た。


「疾風迅雷!」


 先程のライガよりも素早く距離を縮め斬りつけるショウだったが、二対の剣撃はライガの拳に難なく防がれた。


「しかも魔剣かよ!とんでもねえ……って危なっ!?」


 再びの不意からの刀の刺突だったが紙一重で躱していく。


「反射神経がいいんだな。普通は刺さってると思うんだけど」

「反射神経良くなきゃこの速度で近接戦なんて出来ねえよ。しっかし、これで全部だったらいいんだがなぁ」


 手に握っている2本に加え、空中に浮かんでいる2本の刀を見てそう零す。


「試験での風はその浮遊魔法で起こしたのか?魔剣は禁止だったもんな」

「ああ。空気中の塵を浮遊魔法で高速で動かせば、ああして竜巻を起こす事ができる。あの時は魔剣しか持ってなかったからああしたけど、風魔法と勘違いしてくれるなら丁度よかった」

「剣を浮かばせて手数で攻める。なかなか厄介だなこれ。あと何本あるんだ?」

「さあな。全部出させてみろ!」


 話しながらも戦い続ける2人。空を飛び交う刀の数は2本から4本に増えていた。刀による斬りつけ、刺突を拳で迎撃し、受け流すライガに対し、雷撃を刀で切り裂き、拳や蹴りを刀の側面で受け流すショウ。雷が鳴り響き、風が吹き荒れる試合場はお互いに魔力障壁を張っていなければその場に立っているだけでもただでは済まなかっただろう。


「6本で足りないなら8本。これで俺の持つ剣は全部だ」

「剣8本になったくらい、どうにかしてやるよ!!」

(剣8本になったくらい?冗談じゃねえ。剣が8本になったなんて話じゃねえ。まるで複数の人間に同時に襲われているような感じだ。1人と戦ってる気がしねえ)


 空中に浮かぶ刀達はまるでそれぞれに意思があるかのように斬りかかる。上下左右前後からの波状攻撃。別方面からのタイミングを合わせた斬撃。何人かの剣士が連携をとりながら攻めてきていると錯覚する程だった。ショウが刀を持ち替えると、ライガの足元が凍りついた。


「しかも他にも魔剣があるのか!というより…」

「全て魔剣ですね」

「あれ全部魔剣って本当ですか学院長!」


 学院長の傍で見物していた副学院長が思わず訪ねた。

「ええ。私はあの全ての魔剣を見た事がありますから。それにあれは全てSランクの魔剣です」

「Sランク!?最上位じゃないですか!そこまで凄い魔剣たちなんですか?」

「全てが不壊属性を持ち、所有者を選ぶ、生きた魔剣があれ等です。」

「伝説級じゃないですか!」

(まぁ、本来の力には程遠いですがね。)


 足元の氷を雷で吹き飛ばしている隙に宙を舞う刀がライガを襲う。


「防ぎ…きれねぇか!」


 斬られながらも刀を振り払い、上空へと飛び上がる。


「雷迅脚!!」

 

 雷で速度の増した踵落としがショウの頭部目掛けて落とされたが刀で受け止められ、いつの間にか持ち替えられた魔剣から噴き出した炎に足を焼かれた。


「あっちぃ!?」

「そろそろ終わりにするか?」


 所々から血を流し、息を切らして膝をつくライガに対し、ショウは殆どダメージを受けていなかった。


「まだ…終わらねえよ」


 轟音が鳴り、雷光に目を焼かれる。再びライガの体に雷が纏われ、立ち上がる。その雷の勢いは更に増していた。


「こんなに強い奴にそうそうに出会えるなんて、思ってもいなかったぜ!面白くて仕方ねえ!!」

 

 最初と同じ正面からのパンチだったが


(さっきまでより速い!)


 その攻撃は足の火傷を感じられない程速く、防ぎはしたものの先程よりも速度も威力も上がっていた。


「こっからが全力だぜ!」

ショウの魔法について

妖精の舞踏フェアリーダンス

物体を浮かせる魔法。他者や他者が持つ物を浮かせる事はできない。同時に複数浮かせる事は出来るが一つ一つは100kgほどが限界。

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