ライガvsアッシュ
試合場には近くにいた生徒達以外にも話を聞いて集まってきた生徒達も多く、その中には在学生達も少なからずいた。
試合はライガとアッシュが最初にやることになった。その後ショウとの試合もやると言うのだから大した自信である。
「なるべく楽しませてくれよ」
「楽しむ暇なく終わらせてやる。覚悟しておけ!」
「ルールは実戦形式ですね。負けを認めるか、戦闘不能になった場合決着とします。武器、魔道具の使用も認めますのでご自由にどうぞ」
「お前は手ぶらなのか?ここなら怪我しても結界の外に出れば問題ないし何使ってもいいんだぜ?」
「俺は元より何も使わねえ主義だ。そう言う貴様も素手だろうが!」
「ちゃんとグローブしてるだろうが。これはモンスターの牙も通さない優れものなんだ」
(強化系の魔法で近接戦か?だが近づけなければいい話、俺が優位に立ちそうだな)
「それではこれより新入生による模擬戦を行います。お互いに好きなタイミングで始めてください」
「ならとっとと終わらせるぜ!バレットフレア!」
アッシュの周りに無数の火の玉が浮かび、ライガへと向けて放たれた。数分間炎が撃ち込まれ、爆炎は広範囲を焼き、煙で辺りが包まれた。
「呆気なかったな、口ほどにもないぜ」
「口ほどにもねえのはお前だろうがっ!!」
「ガァッ!?」
煙の中から稲妻が走り、アッシュの腹をライガの拳が撃ち抜いた。ライガの拳には雷が纏われ、撃ち抜かれたアッシュの腹は黒く焼け焦げていた。アッシュの体は壁へと叩きつけられ、そのまま地面に倒れ込んだ。
「ゲホッゲホッ……ハァ……ハァ………、あれだけ撃ち込んで、まさか……無傷だと……」
「何だ、気絶したかと思ったけど意外とタフなんだな、お前。炎なら全部弾いたから直撃はしてねえよ」
「それでも火傷くらいは……」
「魔力障壁張ってりゃ余波の熱波くらいは訳ねえ。後は油断しているお前を不意打ちで殴り飛ばしただけだな」
魔力障壁は自身の周りに魔力で薄い壁を張る技術。これである程度の攻撃から身を守ることができる。在学生でもまだ修得していない生徒は多く、入学前から使える生徒などそういないが。
「確認……不足か………」
「アッシュ君が気絶したようですね。この勝負はライガ君の勝ちです」
周りから歓声が飛び交い、アッシュは取り巻きの連中が保健室へと連れて行った。
「炎を全部弾いてワンパンか。魔力障壁まで張れるなんて、凄いじゃないか」
「常に魔力障壁張ってるやつが言うかねそれ?」
「気づいてたのか。それより、少し休憩を挟むか?何なら後日でもいいけど」
「あいつの炎で体も温まったし、すぐでいい。魔力も大して消耗してないしな」
「ならハンデに先手は譲るよ」
「ワンパンでやられてくれるなよ?」
「努力する」
周りの騒がしさを気にする事なく次の試合が始まろうとしていた。
ライガの魔法について
纏雷
全身、又は一部に雷を纏い身体能力を強化出来る。雷を飛ばすことも出来る。
魔力障壁を極めれば防御魔法なんていりませんよ。極められればですが。




