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メツ討伐

メツ討伐のための進軍途中俺たちはキャンプをしながら食事を取っていた。


暖められたパンとシチューというシンプルなメニューだったが、俺はおいしくいただく。


そこにウォールとオガがパンとシチューを持って来た。


「ウイン、たまには話をしないか?」


「おらもウインと話がしたいだー。」


「そうだな。座って食べながら話そう。」

俺の対面にオガとウォールが座った。


「ウイン、前にもらった魔剣のお礼が言いたかったんだ。」


するとオガが驚いたような顔をした。

「おらも生命の腕輪のお礼がしたかっただよ。」


「そうか。魔剣も生命の腕輪も2人が持っている方が良いと思った。それだけだぞ。2人とも義理堅いな。」


「おら、生命の腕輪をウインにもらった時、おらが認められてるって感じることが出来ただよーだから腕輪をもらっただけじゃないんだー心まで助けてもらった気がするだよ。」


「俺も同じだ。俺は子供の頃から聖剣にあこがれていた。だから俺が聖剣を抜けなかったとき、俺は自分に価値がない人間なんじゃないかと思えて落ち込んでいた。」

ウォールはぼーっと焚火を眺めだす。そしてまた話を続けた。

「だがウインが、あの時、『頑張ってきたウォールが相性だけで選ばれないのが嫌だった』と言ってくれて俺は救われたんだ。魔剣をもらったことよりその言葉が嬉しくて救われていた。それだけはウインに分かってほしかった。」


「うん。」

俺はただ、思ったことを言っただけだった。だけどそこまで言われると俺もうれしくなるな。


「とりあえず、食事を終わらせよう。」

俺はオガとウォールが食事に手を付けていないことに気づき食事を促した。

照れ臭くなってつい話を逸らしてしまったな。


でもこれだけは思った。魔剣と生命の指輪をプレゼントして良かった。

手放しているのにもらっている気がする。不思議な感覚だ。





◇






次の日の朝。


俺がぼーっと歩いていると、四天王が揃ってやって来た。


「ウイン様、少し話がしたいです。」


「わかった。」


「ウイン様にお礼を言いたかったんです。最初に会った時もそうですが、ウイン様が居なかったら今のディアブロ王国の豊かな生活は無かったでしょう。本当にありがとうございます。」


「そうだぞ。ウインには弟も助けてもらったし、世話になってるんだぞ。」


「お菓子いっぱい食べられるようになったんだよ。ありがとう。」


チョコはぺこりと頭を下げた。


そこに魔王がやってきた。

「みんなウインに感謝している。特にエムルがこの場にいる今みんなは言いにくいと思うが、エムルを抑えていてくれて本当に助かっている。本当にエムルがいるから言わないだけなんだ!」


エムルを見ると表情を変えずににこにこしていた。

こいつマジで打たれ強いな!

俺はセイラがエムルの事を打たれ強くてゾンビのように起き上がってくる、という話を思う出し苦笑した。




◇




「メツが現れた地点はここらへんだな。」


「いったん休憩を挟む。ウイン・エムル・ベリー・ルナは作戦会議だ。」


「俺が先行してメツを引き寄せてルナに見てもらう感じにしたい。俺以外はルナの近くにいてほしい。」

俺はすぐに切り出した。


「分かった。休憩が終わったら頼む。失敗して見つかってもこちらに引っ張ってきてくれ。」


俺は休憩後先行して進んだ。

反応のあった方に向かうと、身長2メートルほどのガイコツがうろうろ歩いていた。


「ウインド!」

俺はメツに魔法攻撃を放っておびき寄せた。


「呼び寄せたぞ!」


ルナが魔眼を使って確認する。

____________________


名前持ち メツ オス

 レベル250


スキル

スカルニードル


固有スキル

スカルアーマー

四身一体

恐怖の叫び

凝視

____________________


「大変です!メツが4体居ます。一旦作戦を中止にしましょう!」


「すまん。もうターゲットがルナの方に移ってしまった。後残り3体はもうこっちに気づいて向かっている!」

メツと同じ反応が合計4つあるのだ。

さらにまわりの雑魚ガイコツも遅れて集まってくる。


「4体の意識は共有されています!後ろに下がりましょう。」


「分かった!」


俺たちが後ろに下がるとみんながスタンバイしていた。


ルナが大声でスキルの説明をする。


スキル

スカルニードル:骨の針を飛ばして攻撃する。


固有スキル

スカルアーマー:すべての攻撃のダメージを90%軽減する。

四身一体   :4体に分裂し、意識を共有する。すべて倒さない限り時間経過で4体に戻る

恐怖の叫び  :自身のレベルの半分以下の者を恐怖状態にする。

凝視     :見つめた者のステータスを徐々に減少させる呪いを付与。



かなり特殊なスキルが揃ってるぞ!


「レベル125以下の者は全員下がれ!」

魔王が叫ぶ。

恐怖の叫びを使われたらオガも状態異常にかかる可能性があった。


きえええええええええええ!!!!!


メツの恐怖の叫びで部隊の者が恐怖で動けなくなる。

さらにメツは骨の針を飛ばして部隊に打撃を与えた。


「ルナ!ベリー!前の奴から倒していくぞ!」


ルナとベリーの斬撃でメツにダメージを与える。さらに俺が突撃して攻撃を加える。

攻撃が通りにくい!これがスカルアーマーか!

10%しかダメージを与えられない!

実質奴のHPは10倍だ!


動けるメンバーでメツに攻撃を加えていく。


4体のメツは俺を見つめて目が怪しく光りだした。


俺のステータスが徐々に低くなっていく。


だが、

「いけるぞ!全部倒せる!」


1体目のメツを俺が倒した。


2体目はベリー


3体目を俺が倒した所で、最後のメツは後ろに下がった。


そしてそのまま逃走を始めた。


俺はメツを追いかける。


「ウイン、無理だ!魔物の群れの中に逃げる気だ!二段階目もある!撤退しろ!」


くそ!あいつ!厄介だな!


メツは後方のスケルトン地帯へと下がって行った。



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