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戦う臆病者②

「レベル100!」


『ハイリジェネを習得しました。』


オガは迫ってくるゴブリンを全滅させた。


「おらは城壁のはしごを壊してくるだ!みんなはここの守りをたのむだよ!!」


オガは東門の外に出てハイリジェネを使った。

ハイリジェネは10分間自身のすべての回復力をアップするスキルだ。

強力だが12時間のクールタイムが発生する。


「うおおおお!!!」


オガは大盾とこん棒で敵をなぎ倒しながら、防壁のはしごをたたき割っていった。


オガはゴブリンの矢の的になり、矢で傷つくが、傷ついた部分が、まるでポーションを飲んだ後のように回復して体に刺さった矢は抜けていった。


防壁の上でオガを見つけた魔王は叫んだ。

「オガ!無理するな!戻れ!」


オガには聞こえておらず、ほとんどのはしごをたたき割って東門へと戻った。


「ふうー!ふー!ふー!ふー!」


周りにいる兵士が心配してオガに声をかけた。

「オガ!大丈夫か!」


「おらー平気だ!」

オガはしばらく戦い続けた。






「オガ!休むんだ!」


「まだいけるだよ!」


「休め!お前はたくさん頑張っただろう!今はみんな少しづつ休みながら戦って」いるんだ!!いいから休め!」


「わかっただよ。」


オガはみんなに心配されて休憩を取ることになった。

オガの休憩時間も長めに配慮された。





◇





防衛戦4日目


「アーサー王国の援軍が近くに来ているぞ!!数は5000だ。」

こうやって指揮を上げるのも魔王の務めだった。

だが魔王は気づいていた。

数が足りない。


アーサー王国の援軍は、町の西の魔物をある程度引き付けたが、決定打にはならなかった。






オガは十分に休憩を取り、東門で魔物を倒し倒していた。


周りの兵士がやさしい顔でオガを見つめる。

「オガ、頑張ってるよな。」


「ああ、前は頼りなかったけど、今はかなり頼りになるな。」


「オガがいなかったら、俺たち全滅してたんじゃないか?」


「俺これからオガにもっと優しくするよ!」


「まずはこの戦いを生き残らないとな!」





オガは絶好調。


交代するまでの間、魔物を倒しに倒した。

ガ「ふん!」


ゴブリン2体がオガのこん棒で吹き飛ばされた。


「うおおお!」


大盾での突撃によりおおかみを叩き潰した。


「HPリジェネ!」


どごん!

バキン!


「ハイリジェネ!」


バコン!

どっか!





◇





防衛戦5日目


オガのいる東門の魔物が多くなった。


原因は、遠距離攻撃の要である、魔王、チョコ、バンピー、セイラがダウンしたため、東門への魔物の侵入が増えたのだ。


オガとアカは十分な休憩も取れない状態での魔物との戦いを強いられた。


東門を突破する魔物が増え、味方の犠牲が増えていった。


「おらが頑張るだ!がんばるだあああ!」


どごん!

どごん!

どごん!


「HPリジェネ!」


ドゴン!

ドゴン!


「ハイリジェネ!」


ごどん!


「ふー!ふー!ふー!」


オガは限界を迎えて倒れた。


「オガを守れ!」


「俺はアカ様を連れてくる!」


オガはみんなに引きずられ、助けられるが、たくさんの被害が出た。





◇





防衛戦6日目


オガが目覚めると、急いで用意を済ませ、東門に向かった。

あたりは暗くなっていた。


「俺も戦うだ!」


「助かる!」


「魔王様たちはどうなっただ?」


「魔王様と四天王はみんな倒れた。」


「魔王様!アカ姉!」


「命に別状はない!問題はここの防衛だ!」


オガが周りを見渡すと、ありえないほどの兵が倒れていた。


「おらが東門で守りを固めるだ!その間にみんなは回復するだよ!!」


「うおおおおお!」


オガは戦い続けた。何度も何度もゴブリンを倒し、他の魔物も倒した。


オガは戦い続けた。ポーションを飲みながら戦い続けた。たくさん持っていたポーションを使い切っていた。


「HPリジェネ!」


「ハイリジェネ!」


オガはすべての切り札と手持ちのポーションを使い切るが、まだ戦い続ける。


「オガ!ポーションを補充するんだ!」


「ふー!ふー!」


兵士はオガの近くまで駆け寄った。


「オガ!!!ポーションを補充しろ!!!」


「ポーション・・・」


「そうだ!今すぐにポーションを補充してくれ!」


「でもおらが抜けたら。」


「いいから今すぐいけ!!」


「わかっただ!」


オガはポーションを取りに一旦下がった。


「お前たち!死ぬ気で守るぞ」


おーーーーー!






オガが戻るとたくさんの兵がやられていた。


「そ、そんな!こんなにやられただか?おらがいない間にこんなに!」

さっきまで話をしていた兵は倒れて動かなくなっていた。


オガに向かって魔物が迫る。


「うおおおおおお!!!」


絶望だった。支援をする仲間はほとんどやられ、オガは魔物に囲まれながら戦い続けた。




「こーー!ひゅーー!こーー!ひゅー!」


オガは限界を迎えつつあった。


東門の横の壁によりかかりながらなんとか魔物と闘うが、手が動かなくなってきていた。


「影の騎士」

アカとアカの2体の分身がオガの周りの魔物を倒した。


「オガを下がらせるんだぞ!」


兵士によってオガは後ろに下がった。


「オガ、すまなかったぞ!後は私がやるぞ!」





オガはベッドで目を覚まし、飛び起きた。


急いで東門に向かうと、アカの影の騎士は全滅していた。

アカは消耗していた。


「まだ休むんだぞ!」


「アカ姉が死んでしまうだよ!」


アカもオガも消耗していたが、二人は奪い合うように魔物を倒していった。


だが、


アカが限界を迎えた。


オガはアカを掴んで後ろにいる兵士に放り投げた。


「おごおおおお!挑発!」


ぐるん!


オガの周りに魔物が集まり、オガを包囲した。オガは東門の横の壁に背中を預けて、魔物を相手にした。


「こーー!ひゅーー!こーー!ひゅー!」

オガは限界の向こう側にいた。






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