王女ルナ
ウイン一行は魔の森の北部で魔物狩りを行う。
その後ろからディアブロ王国の国民が薬草などの採取を行っていた。
俺たちの役割は薬草を安全に採取する為、魔物を狩りつくすことだ。
役割はあるが、魔物狩りなどのペース配分は自由だ。
自由に出来るって良い事だよな。
勇者パーティーにいた頃に比べ、かなり自由な生活が出来ている。
「思ったより早いペースで魔物を狩れてるな。」
「そうね。どんどん移動して魔物を狩るわよ!」
「ベリー、やる気がすごいな!」
「あと少しでレベル100になるわ!新しいスキルを覚えるのが目標よ!」
ベリーは炎の剣聖と言うレアスキルを持っている。レアスキル持ちは、レベル100になると強力なスキルを覚えることが出来るのだ。
そこにセイラがやってきた。
「ウイン様、ルナ様をお連れしました。」
「ウイン様、ベリー様、エムル様、お久しぶりです。レベル50になったので私もパーティーに加えてください。」
「早いな!もう50になったのか。」
ルナ「ウォールさんとメアさんのおかげです。」
「ルナ、今日は休むか。」
「いえ、早く皆さんと肩を並べられるよう早速修行をしたいです。」
「私もしばらくご一緒してルナ様の護衛をします。」
「早速やってみるか。ルナの武器は短剣か。」
「はい。」
「魔物呼び!」
うさぎが100体ほどか。丁度いい。
魔物の数も、質もルナ向けだ。
「ルナ!一人で出来るところまで倒してみてくれ。」
「分かりました!」
ルナは短剣2本で器用にうさぎを斬り倒していく。
斥候なので、奇襲は受けないし、問題無く倒せそうだ。ただ、どうしても傷は増えて行く。
「お、終わりました。」
ルナの息があがっていた。
「ヒール!」
俺は回復させた後、ルナにスタミナポーションを飲ませた。
「もう休むか?」
「まだ行けます!倒れる寸前までやらせてください!」
ルナは頑張り屋さんだった。
「そろそろ休みましょう!倒れてしまいます!」
セイラが止めに入る。
「大丈夫です!ウイン様は私の事を思ってここまで付き合ってくれています!私はやり遂げます!」
セイラがこっちを見てきた。
「もう一回やったら今日は休んでくれ!毎日毎日続くんだ!倒れられたら困る!」
「分かりました。もう一回よろしくお願いします。」
セイラにおんぶされてルナはログハウスへと帰って行った。
今まで黙っていたエムルが騒ぎ出した。
「僕にもポーションを飲ませてくれないかい!?ルナだけずるいよ!」
「次の機会にな!」
「次の機会は来ないよ!ウインがそう言う時は絶対に次の機会は無いんだ!」
こいつ賢いんだよな。
「こういうのはどうだ?エムルがルナの世話をしてレベルが80まで上がったらエムルに何かご褒美をあげる。どうだ?」
「ご褒美は僕の頭をなでて済ませようとしていないかい?」
バレてるな。
「何か希望はあるか?もちろん変なのは無しだぞ。」
「理想は僕が予想していない所からウインの激しいプレイが始まるのが希望だよ。」
「分かった。俺が決めよう。後で文句をいうのはなしだぞ。」
「ちょ、ちょっと待ってほしいんだ。僕が決めるよ。」
「変なのは却下するからな。」
「わかったよ。ウインに断られないぎりぎり・・・」
エムル、頭をフル回転させて考えてるな。
◇
ログハウス
「報告します。薬草の採取ですが、魔の森は薬草が多く自生しており、アーサー王国の錬金術師だけでは足り
ず、ディアブロ王国の錬金術師も動員してポーションの作成を進めています。」
魔の森は人が立ち入らないため多くの薬草や食べ物が自生していた。
「このまま続けても大丈夫なのか?」
「問題ありません。ストックはいくらあっても困りませんから。」
薬草もポーションもかさばらない。
魔物の肉と違い、ストレージスキルの容量を圧迫する心配はないのだろう。
「魔の森すべての魔物を狩りつくして問題無いのか?」
「恐らく大丈夫です。報告は以上です。」
「セイラ、そんなにきっちりしなくても大丈夫なんだ。セイラもウインと一緒にお風呂に入るかい?」
「け、結構です!」
セイラは赤くなった。
「入ってないからな。セイラ、だまされてるぞ。」
「ルナも様付けは無しにしないかい?」
「分かりました。」
「ルナ、さっき僕がルナのレベル上げの手伝い係になったんだ。ルナのレベルが80になったら僕はウインからご褒美が貰えるんだ。」
「ウイン様、私のレベルが80になったら私にもご褒美をください。」
「エムルの場合は、その時までにエムルに考えててもらって、あまりひどいのは俺が却下する感じにしてたけど、それでいいか?」
「同じルールでお願いします。」
ベリーが俺の袖を掴んだ。
「私も。」
ベリーは真っ赤だった。
「みんな良いよ!そうだよ!もっと積極的に攻めるべきなんだ!セイラはどんなご褒美にするんだい?」
「わ、私は結構です!」
◇
俺が部屋に戻るとルナがノックをして入ってきた。
「今日は私と一緒に寝てください!」
ルナは緊張していた。
ルナは下着の上からレースのひらひらした透ける布をつけていた。
「う、うん。所でその恰好はエムルに騙されてない?」
「わ、私の判断です!」
二人でベッドに入った。
「ウインは私を抱いてくれないんですか?」
ルナはストレートだった。
「今日は辞めておこう。」
「ですが、ウインは2か国会議で抱いてくれると言いました。」
「実を言うと、エムルもベリーも抱いていないんだ。」
「やはり真面目な方なのですね。」
「そうかな?」
「そうですよ。」
俺は、緊張して中々寝付けなかった。
◇
次の日
「ウインと添い寝をする日をみんなで話し合いたいんだ。セイラ・ベリー・ルナ・僕の4人で毎晩二人ずつ添い寝するようにしたいんだよ。」
「そ、添い寝!わ、わ私は結構です。」
「後悔しないかい?」
「だ、大丈夫です!」
「え?それって必要なのか?」
「はあ!はあ!き、きき君は!3人の女性といっぺんに!どんなプレイをするつもりなんだい!ウインは想像以上だよ!」
「そう言う意味じゃないぞ!」
みんな赤くなった。
結局ローテーションでウインの隣に二人が添い寝することになった。
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