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2回目の覚醒

俺は走って本土の北部に到着した。


あと少しでレベル999になる。


狐狩りでレベル上げをするんだ。

本で色々調べたけど、トータルレベル1000の文献は見つからなかった。

ホープ大臣や魔王も知らない。


俺がトータルレベル1000にして自分で確認するしかないな。

俺は一人で笑った。


もう一つ気になることがある。

キュウビの動きだが、他の魔物と違う。

他の魔物のように殺意は全く感じず、純粋に怖がっているような気がしたのだ。


もう一回追いかけまわしてみれば、何か分かるかもしれないな。


俺はキュウビを追いかけまわし、狐を集めて狩る生活を何日か続けた。


レベル999!


後1でカンストか。


狐を全部狩りつくしてしまうかもしれないな。







俺は狐狩りを続けそして、

『レベル1000の到達を確認』


『キャンプスキルの完全取得を確認』


『裏固有スキルの取得を開始します。』


裏固有スキル?何のことだ?


逃げていくキュウビを放置し、俺は自身の内面に集中した。


・・・・・・・



『裏固有スキル、キャンパーを取得」


『裏固有スキルの取得により、固有ジョブキャンパーにジョブチェンジします』


『固有ジョブキャンパーレベル1への移行を確認』


『超歩行を取得』


俺はすぐにステータスを確認する。


___________________

ウイン 男

トータルレベル1001


キャンパーレベル1


固有スキル

キャンプ


裏固有スキル

キャンパー


___________________



俺はすぐにキャンパーの詳細を確認


マックスレベルは1000か。

レアジョブと一緒だな。

これでまたレベルを上げられるぞ。



そして超歩行。

俊敏30%アップと空中でさえも自由に移動できるのか。

地味ではあるけど、便利だな。

レアジョブのスキルだからこれ以上強化はされないけど、俺には合っている。


俺は空中を歩いた。

「おおお!歩ける!」

空中が足場になる感じだな。

俺は逆さになったりして月光を振り回す。


「は、はははは!これは避けにくいだろうな。」

俺の上下左右関係なく立体的に斬りつける動きは相手からしたら厄介だろう。



レベル100になればまたスキルを覚える。

次に期待できる。



後はキュウビだ。


俺はキュウビの取り巻きすべてを狩りつくし、キュウビを余裕でぼこぼこにした。


もう一つの気になった点。

キュウビから殺意を感じない点だ。


俺はキュウビにテイムを使う。

テイムできる感覚があった。


キュウビの体が光り、小さくなっていく。


まるでぬいぐるみのようにかわいい姿に変わる。

ヤマトの鏡餅のような体に足と尻尾と耳をつけたような外見だ。

狐というより、ハムスターに似ている。尻尾は9つから1つになった。


「きゅう」

鳴き声もかわいいしすりすりしてくる。


俺は馬に懐いてもらえず、屈辱を受けてきた。

だが俺に懐いている。馬は俺に合わなかったんだ。

今日からお前は『きゅう』だ。


キュウビだし、きゅうきゅう言ってるし、それしか考えられないな。


「よろしくな。きゅう。」


「きゅう」


きゅうが俺の背中に乗る。


俺はベリーに自慢するため急いで帰ろうとした。


だが重大なことに気づく。


きゅうを元キュウビと知ったこの国の人間は許してくれるだろうか?

タケルに相談だな。






俺は空中を走って帰る。


町の近くに来て、俺は地上に降りる。





俺は城の前でタケルを呼ぶ。


すぐにタケルが出てくる。

「何じゃ!今忙しい!」


「今すぐに人払いを頼む!大事な話がある!」

俺の真剣な表情にタケルは人払いをする。


「何の話じゃ?」


「キュウビの話だ。弱らせてテイムした。」


タケルは目を丸くした。

「その丸っこいのが元キュウビか?」


「きゅう!」

何故かきゅうは得意げだ。


「ああ、それでみんなにばれるときゅうを殺される気がした。だが俺は飼いたい。」


「ふむ。誰にも言ってはいかん。ベリーにもじゃ。」

すぐに答えを出す。

「それと、キュウビはウインが倒して二段階目は逃げ回ったことにするんじゃ。最後は燃えながら追ってきた。それでしまいじゃ。」


「分かった。忙しいところをすまない。」

俺は反転して立ち去ろうとする。


「待て!明日までここにおるんじゃ!」


「何かあるのか?」


「明日南西領主と南東領主の会談を行う。会談と言っても、通信球という魔道具を使う。ここには来んぞ。」


「俺も参加か?」


「堅苦しく考えんで良い。後ろで見ておるだけで良い。」


「分かった。今日はゆっくりしよう。」





ベリー・ウォール・セイラも会談の為集まっていた。


早速ベリーがきゅうに興味を持つ。

「それ見せて。」


「うーん。俺に懐いてるからな。ベリーに懐くか分からないぞ。」

ベリーが手を出すときゅうはすっとベリーにすり寄る。

なん・・・だと!

やっぱりあれか!魅力なのか!

三大天使には勝てないのか!


きゅうはベリーに撫でられ、気持ちよさそうに目を細める。

「きゅう~」


俺の相棒が!

その後きゅうは、ベリー・ハナ・シノに囲まれ、可愛がられたらしい。

四天王とメアも寄ってきてきゅうは撫でられ、餌を与え続けられる。


このままではきゅうがベリーに奪われてしまう。


夕食後俺はベリーからきゅうを返してもらいに行く。


「なあ、そろそろきゅうを返してくれないか?」


「まだもうちょっといっしょにいるわ。」

これは!もうちょっとって言って明日も明後日も返さないやつ!

ずっと返ってこない!


俺はきゅうを掴もうとするが、ベリーが手でガードする


・・・・・・・・


「もう、結婚するんだから私が世話しても一緒でしょ!」

それ返さないって言ってるのと同じだからな。


そこにセイラが割り込む。

「ウイン様、きっとベリー様の方がきゅうに気に入られていますよ。」

ベリーはきゅうをすりすりしていた。


俺は試しにきゅうを呼んでみる。

きゅうはベリーに夢中で俺の呼びかけには一切答えなかった。


俺はその後何回もきゅうを呼び続ける。

反応しない・・・だと!


俺は敗北を認め、ベリーときゅうの契約を行った。



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