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ウインVSバグズ

更新頻度が遅れています。

今新作を執筆中です。この作品が完結する前に投稿したいと思っています。


その時はどうぞよろしくお願いします。

日が暮れ、ウインは行動を開始した。





ゴブリンの野営地


「ばぐず、ほんどのぐんがむかってくるぞ。」


グラブの言葉にバグズは口角を釣り上げる。

「戦いの用意は出来ているか?」


「8わりほどおえている。たたかいにはまにあう。」



「たくさん殺せるな!」

ついに来た!

今まで退屈していたところだ。

だが本土の軍が向かってきたのなら戦う以外の選択はあるまい。

蹴散らしてやる。

本土の軍さえ壊滅させれば、後は街を襲うだけだ。


バグズが魔剣を振り回す。






2日後


「ばぐず、きたでしゅうげきをうけている。」


「本土の軍か?」


「いや、ちがう。まだわからない。」


「斥候を差し向けろ!」


何が起きている?

ヤマトの他の島から援軍が来たのか?

いや、だが、北の島はオロチでボロボロ、南西と南東は本土と仲が悪いはずだ。

状況が変わったのか?だとしたら少々計算が狂う。

だが、勝つのは俺だ。






「グラブ、北の様子は分かったか?」


「いや、わからない。どうやらせっこうがぜんめつした。ういんかもしれない。」


ウイン!ウインだと!

あいつが居るのか!

だとしたらまずい!

西のゴブリンと合流する必要がある。


「それと、にしのごぶりんがぜんめつした。」


「なん・・だと!」


「ほんどのぐんにやられたようだ。さらにもうひとつ。」


「今度はなんだ!!」

グラブの胸倉を掴む。


「おちつけ。わるいじょうほうではない。」

バグズは手を放す。


「ほかのしまからのえんぐんはきていない。」

他の島から援軍が来ていない。

それは悪い情報だ。

ウインが北にいる可能性が高まった!

疲弊した我らと、本土の軍がぶつかることになる!


まずいぞ!






「みなみでおんなをうばわれた。」


「そんなことはどうでも良い!北はどうなっている!」


「ほくぶはかいめつした。あしたにはぐんとぶつかる。ふねのじゅんびはしておくぞ。」


ウインだ!ウイン以外ありえない。

あいつめ!殺してやる!殺してやる!殺してやる!


その時!

「ぎゃあああ!」

「ぐおわ!」


ゴブリンの悲鳴と竜巻に襲われる。


「サイクロンの魔法!間違いない!ウインだ!」


バグズはその日一睡もできなかった。

東西南北全方位から神出鬼没に攻撃魔法が撃たれた。

さらに首を一太刀で斬られたゴブリンの死体が増え続けた。

バグズは眠らずゴブリンに指示を出し続けた。


バグズは疲れたまま本土の軍と戦闘を開始した。


さらに開戦直後、ゴブリン軍の後方からサイクロンの魔法を浴びせられた。

挟み撃ちになり混乱したゴブリン軍はあっという間に劣勢に陥る。


「ばぐず、てったいだ。」


「ウインーーー!次は殺す!」


バグズは撤退を決めた。


だが、バグズの目にウインの姿が映る。

ウインはわざとバグズの前に現れたのだ。


「殺せえええ!ウインをころせえええ!」

ゴブリン命令し、自らもウインに飛び込む。


やめろ!わなだ!」

グラブの制止を無視した。


すでに声は届かないほど怒り狂うバグズ。

そのせいで本土の軍にゴブリンがどんどんやられていく。


他のゴブリンを追い越し、先頭を走り、さらに切り札を使う。


「キングタイム!」

「ミラクルアップ!」


バグズとウインが剣を打ち合う瞬間!


「キャンプファイヤ!」

バグズの左腿をキャンプファイヤが捕らえる。


「こんな炎で俺を倒せると思っているのか!」

バグズはさらに激怒する。


バグズとウインは何度も剣で打ち合う。


「キャンプファイヤ!」


バグズの右と左の両腿が炎で焼かれる。


ウインは反転し、後退する。


バグズが挑発に乗り、ウインを追おうとする。

「ばぐずさがれ!わなだ!」


バグズは途中で引き返し、グラブと合流する。

キャンプファイヤのダメージが蓄積により冷静さを取り戻していたのだ。。


「のめ、いじょうかいふくぽーしょんだ。」

バグズは奪い取るようにポーションを飲む。


効かない!炎が消えない!

「かいじょできないのか。」


そこにウインが戻ってくる。


精鋭以外のゴブリンをすべてウインにけしかけ、全力で逃亡する。


バグズ・グラブ・ゴブリンキング・精鋭部隊を残し、ゴブリン部隊は全滅した。


バグズの炎は24時間燃え続け、怒り狂ったバグズに精鋭ゴブリンが3体斬り殺された。


バグズはポーションを飲み続け、何度も肉を食らい水を飲み、わめき散らした。


グラブは、バグズを船に乗せ出航すると、わめき散らすバグズを無視して考えこむ。


本土にはもう戻れない。

ウインに見つかったら次は全滅だ。

北も駄目だ。本土と北島の領主は仲が良い。大陸も駄目。


となると、本土と仲が悪い南西か南東の島に絞られる。


南西島の人は強くないが、錬金術によるゴーレムなどの兵器が多い。

南東島は人が強いが、ゴーレムなどの兵器はほぼ無い。


ウインを倒す力を手に入れる必要がある。

南東は人が強い。数が減った今、向かうのは得策ではない。

人が弱い南西島で地道に女を攫い、力を取り戻す。

俺とバグズのレベルを上げ、ゴブリンキングを名前持ちに進化させる。

さらに精鋭を鍛え上げ、名前持ちを増やす。

錬金術で強化された南西島の城を手に入れた上で、南東の島も食らいつくす。

グラブは口角を釣り上げた。


「なんせいにむかえ。」











本土の軍は勝利に沸いた。

本土の軍は帰還し、ウォール率いる精鋭がゴブリンの残党を狩りつくしていた。

また物資が底をつきそうになったのだ。


俺のイライラに気づいたウォールが俺をなだめる。

「ウイン、倒せなかったが追い払う事は出来た。ウインを止めたタケル様の判断は正しいぞ。」

バグズに止めを刺そうとしたが、タケルに制止され、雑魚殺しをお願いされたのだ。

分かっている。タケルの判断は正しい。

バグズを倒して二段階目に変化すれば最悪軍が壊滅する。

二段階目になるとどんな能力に変化するか分からないという厄介さにあった。


それに、俺が残らなければ、軍の被害は増えていただろう。


「分かっている。ただ、逃がしたくなかった気持ちもある。」


「気持ちは分かる。」


「もう少ししたら、俺はキュウビの所に行くぞ。」


「分かった。俺から報告しておく。」


「ウイン、また行っちゃうの?」


「ああ、早くヤマトの件を片付けてベリーと結婚したい。」

ベリーが予想通り赤くなる。


ベリーの可愛い顔も見れたし、そろそろ北に向かうか。











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