古物語 世界の始まり
第1作目です!
とても下手で、読みづらいかもしれないのですが、暖かな目で見守って下さい!
あなたは知っていますか?
昔、人々は1つの世界に住んでいました。
とても、とても、平和な時間でした。
しかし、その幸せはあっという間のこと。
その世界に降り立った神は、ありとあらゆる生物を、3つに分けました。
1つは、『イチノセカイ』
1つは、『ニノセカイ』
へと、連れていかれました。
では、残りの1つは…?
なんてことはありません。
最後の1つは、『サンノセカイ』
へと、連れていかれました。
『イチノセカイ』と、『ニノセカイ』の人々は、神にとても従順だったので、神から 魔法 を授かりました。
しかし、『サンノセカイ』の人々は賢く、愚かでした。敵うはずがないと知っていながらも、
ある人は愛しい人と、
ある人はかけがえのない親友と、
ある人は大切な我が子と、
引き離した神を糾弾しました。
神は怒り狂い、『サンノセカイ』の人々に、魔法を授けませんでした。
そして、『イチノセカイ』と、『ニノセカイ』の人々に、『サンノセカイ』のことを口外しないこと、記さないことを誓わせました。2つの世界の人々は、とても従順だったので、従いました。
こうして、『サンノセカイ』の人々は、隔離されたまま、長い年月を重ね、 科学 を発達させました。そして、『イチノセカイ』や、『ニノセカイ』と、関わりを持つようになりました。
神の怒りも薄れた頃のことでした。
やがて、3つの世界は、3つの国になりました。
『イチノセカイ』を、武人の国、 リズ と、
『ニノセカイ』 を、魔法の国、 ロキ と、
『サンノセカイ』を、科学の国、 ラビ と、
呼ばれるようになりました。
これは、私が知った、いくつかの真実。
〜マリアネット・クローデ〜
追伸
きっと私は、もうすぐ神に召される
でしょうね。愛しい夫の手によって。
1人にして、ごめんね。
いつも貴女を見守り、愛しているわ。
愛しい我が娘、リリー。
パタン、と音を立てて本を閉じた。
本を読んでいた少女、リリエッタ・クローデは、1つ、ため息を吐いた。
読み始める前には真上にあった太陽も、今はオレンジ色に輝いている。
リリエッタは、そろそろ夕飯の時間であることに気づき、外にいるであろう侍女に声をかけた。
「ニーナ、終わったわ。」
その声を聞いて書庫に入ってきたのは、リリエッタと姉妹のように育てられたニーナである。彼女は完璧な侍女であるとともに、 元 伯爵令嬢であった。なぜ、元がつくかというと、母親の身分が男爵であったため、虐待を受け、捨てられた…らしい。
この件に関してはリリエッタも聞かないことにしているため、詳しくはわからないのだ。
「やっとですか。それで、何かわかりましたか?」ニーナの呆れたような声に、
「まぁ…ね。母様は、母様は、っ!」
自身でも気づかないうちに、ホロホロと涙をこぼすリリエッタに、ニーナが慌ててとりなした。
「お嬢様!無理してお話しなくても結構です!それよりも、今夜は3国の重要人が集まる夜会がありますわっ!早くご飯を食べて、とびっきり綺麗にしていきましょうね!」
やけに早口に言うニーナに苦笑したリリエッタは、「ありがとう。」と言った後に、聞こえないくらいの声で、
「いつまでも、こんな風にしていられたらいいのにね…。」
と呟き、夜会の準備を始めた。
こんな作品を読んでいただきありがとうございます!
この先も、なるべく更新をしていきますので、どうか末長くよろしくお願いします。٩( 'ω' )و