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DEEPRED・RHAPSODY  作者: 稲姫 繁
前兆と始まり
1/3

始まりの紅《あか》

極今と変わらない。些細な違い。たった一つ違ったこと。嘘とホント。光と闇をテーマにこれから書いていきます。


この話は、なかなか終わらないと思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

説明がひたすら続く場面が時折ありますが、飛ばしても理解できなくはないので辛い方は飛ばしてください。

 その日、空から紅い塊が落ちてきた。

 それは池袋駅から半径5kmに存在するものすべてを巻き添えに粉々になった。

 今、池袋は真っ赤に染まっている。



「――臨時ニュースが入ってきました! 今日の正午ごろ池袋に突如飛来した紅い塊により池袋駅周辺の建物が消滅した模様。繰り返します。今日の正午ごろ池袋に突如飛来した紅い塊により池袋周辺の建物が消滅した模様です。これにより、東武東上線・山手線で運航が停止しており運航開始時刻は未定とのことです」


 俺はこのニュースを東武東上線池袋行きの電車の中で聞いていた。

 あまりにも突然で、どう形容すればいいかわからないくらいに内心驚きと戸惑いでふらふらしていた。

 ニュースの音声が聞こえて数分後、電車は急停止した。理由は言わなくてもわかる通り飛来した何かが原因だろう。それにしても、対応が遅すぎるのは気のせいではないよな? 

 本来ならすぐにでも止めるべきなのに、駅に停車するとは親切なのか不用心なのか。それでも、突飛な状況の中で指揮系統も混乱しているだろう中で的確に指示はできていたことに関しては、いい判断と褒めるべきところなのだろうが、乗客からはやはり不満の声が上がる。

 もっと早く止めろだとか、危険に突っ込む馬鹿があるか!とか理解しようとしない大人たちが湧いている。

 そんなことより避難経路聞く方が一番じゃないか? 思ってみても怒りや不満に不安は募るばかりで一向に収まる気がしない。

 どこかで赤ちゃんが泣く声が聞こえる。

 怒号に罵声が飛び交う。もうここは、ちょっとした紛争地帯だ。

 こういうのは逃げるが勝ちだ。情報もう少し欲しいが、仕方がない。あきらめて別の交通手段を考えるが、あるわけがなかった。そもそも、交通機関全てが麻痺したのだ。

 電車はもちろんバスもタクシーもすべて動かない状況にあった。駅のホームからそっと外の様子を見てみるとやっぱりというべきか、早くも警察が交通規制を行っている。ここも避難所にするつもりなのだろう。


 俺はどうやって帰るかを階段を下りながら考えていた。その時、肩をポンポンと叩かれ我に返る。

 振り返るとそこには綺麗目の女性が立っていた。

 背まである髪、ベージュのコートを羽織っているその女性は微笑み「どこまで行かれるんですか?」と聞いてきたので、「埼玉県内まで歩いて行こうと思ってます」と答えた。

「私、志木に住んでるんですけど、ついて行ってもいいですか?」

 不安そうな顔をしている少女を置いとけるわけもなく、「いいですよ」と頷く。


 電車に乗っていても意外と気が付かなかったが、飛来物の影響で地震のような現象が起こったらしい。

 震度に換算すると5強。階段を下りきって最初に見えた建物のガラスが割れていて地面がチカチカと光に反射している。

 周りに人が密集しているところがあり、いくつかのグループに分かれているみたいだ。

 そのまま少し歩くと警察に呼び止められた。

「危ないから、こっちからはいけないよ」

 道がない。一旦、池袋方面へ行って迂回しなければならないようだ。

 何もなければ、一日あれば余裕をもって家に着くがこんな非常事態だ。仕方ない。

「迂回していきますね」 

そう簡潔に少女に伝えると「時間、かかりそうですねぇ。一日じゃ多分着かないな」とぼんやりと呟いた。

「そういえば、お名前伺ってもいいですか?」

 聞くと

「自己紹介まだでしたね! 私は櫻井さくらい莉愛りあといいます。えーっと……」

「俺は、椎名しいなゆうです。短い間ですがよろしくお願いします」

 二人は互いに頭を下げた。

次はθ投稿するぐらいに一緒に投稿します。気長にお待ちください。


出来れば、感想などよろしくお願いします。ほかの作品も読んでいただけたらと思います。



では、一緒に赤に染まりましょう! なんて

次回もよろしくお願いします!!

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