プロローグ
1話から見るのもおすすめです。
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知らない場所に、知らない世界。
目を開ければさっきの出来事さえ分からない。
今はただただ...この真っ青な空のように吹き抜けた風のようにーー。
異世界とはだいぶ掛け離れた、近未来異世界の街並みが彼自体を受け入れるかのように目に映る。
死んで、死んで、目覚めれば変わる街並みと無くす記憶。
違和感なんて欠片一つも感じなかった
あの男が現れる前まではーー。
するとひとりの男性に声をかけられる。
「おめぇ……生きてるか?」
「...?」
『悪いが、頭を触らせてくれ』
その男は、俺の頭を軽く乗せて言う
微かに額に暖かいものを感じた。
「記憶が、消えてるな...死ぬ直前だったが間に合わなかったか」
「あんたは……誰だ?」
「いずれ分かる、その為にそうなる定めをズラしたんだからよ。一つ言っとく、お前はこの世界では本来死んで存在しない人だ」
「な、何を言ってるんだ...?」
理解してない俺は余計に困惑して狂った。
だが、その男は淡々と話す。
「死んでいた。そしてお前がいないこの世界、こっからは俺様が導いて過去を変える...ああならないためにも協力してもらう」
「な、何を言ってるんだよさっきから?」
「今は受け入れられなく、今は記憶と言われてる事で頭がぐちゃぐちゃの筈だ。いずれ分かる...その目で感じる出来事から逃げられないって事によ」
彼自身は既に過去の記憶が無い、ただ...謎の男が言ってる意味もよく分からない。
ただただ彼は、呆然と立ち尽す以外何も出来なかった
そして謎の男は...腕を組み背負う大型の両手剣をチラ見しながら言う。
「無理させてまで連れてきた理由、いや...本当はそうだった悲劇を見てお前を連れて時を遡り、また別な場所で本来の異世界を取り戻してほしいってわけだ。言ってる意味わかるか?」
余計わけわかんねぇんだけど…。
とゆうか言ってる事が意味不明だ。
「異世界...?普通な世界だろここ」
「それは俺からの目線、おめぇからの目線は更に異なるが今はそれを言う時じゃねぇ。分からないなら答えるな」
男性の言い分通りだ、俺は少し理解出来なかったので男性に聞いた。
「ま、まぁそうだが...それで世界を救うって具体的に何をすればいいんだよ?」
「そりゃ...美少女を救う系だろ?」
ざっくりした答えで俺は思わずつっこむ。
「何処のギャルゲーだよ?」
「う、うるせぇ!英雄でもある俺に容赦ないツッコミは無用だゴラァ!」
「愛は地球を救うから、別に非リアには無縁の話じゃないのか...?」
「そんな考え方をしたのはおめぇが初めてだぜ...」
世界を救えとか言われても今ひとつピンと来ない。
魔法少女になってくれが突然みしらぬおっさんに言われた感覚に近いんだ。
特大級な、炒飯があるとすれば...真上からマヨネーズを振りかけられて、トイレに行ってる間に油が大量にリリースされていたのを気づかずに食べて腹を壊すくらい破壊力を伴う。
いや、そっちの方がピンと来ないなら...。
異世界救っちゃおう?っと言った方がいいかもしれない。
ざっくり過ぎるし、なぜ疑問系なのかは知らない。
いろんなことを考えすぎた結果、彼は呻き声をあげながら頭を抑えて首を左右に降り始める。
そしてに謎の男はこやかに笑みを浮かべて話す。
「考えすぎだな、お前はいつもそうだよな」
「元はお前が悪いだろ」
「ははっ、知らねぇよそんなもん」
「軽く流すな、トイレじゃないんだぞ...会話は」
「地球救うやつがそんなこまけぇ事を考えるとな...地球が恥球にする気かよ?」
「いや、お前的フレーズ的に恥球ではなく痴球だろ」
「な、なぜ分かった?」
見えない会話をしていた彼は、朝日が登り反射する都市のビルに目を合わせるかのように見た。
彼はその都市を見ながら言う。
「繰り返された世界か...過去の記憶が無く知り合ったヤツらの顔さえ霞んでは消える。俺誰の何者かは...正直わからない」
「別に考えなくてもいいんじゃねぇか?おめぇはおめぇだし、誰の代わりもない一人の人物だろ」
俺はこのおっさんが前世を知ってそうだった。
だから聞いてみた。
「なぁ、死ぬ前の俺って...どうだった?」
「後輩思いで、死ぬまで止めようとしていた...だがお前が不意に敵にやられて...結局なところ。好きだった奴を殺すか殺される部分ばっかだったな」
『そうか...』
『あと言っとくが、3度ほど死に先送りをお前は既にしている...次死ぬとカウント的に自身の消失。力を使いすぎても消失は免れねえまよ。まぁ、どちらを選ぶかは...お前次第だがな』
『消失か、死ぬって言葉じゃなくなるのか...。』
『そう重く捉えるなよ...』
すると、彼の頬から静かにこぼれる涙の雫が頬を通り地面に落ちる
「切ないな...なんで殺したままにしなかったんだよ」
『お前には希望があるからだ』
『希望...?笑わせるな、3度ほど世界が滅んだ...なのになぜ世界があるんだよ?なんも...なんも...なんも変わってねぇじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
彼はその事実を知っていた、3度ほど世界の終わりに直面した瞬間...目の前が霞んでいき。
知らない男が微かに写り、そして...黒く塗りつぶされるように染まった
その記憶だけが消えていなかった、だがそうなる前にこの世界に転送されていた
謎の男はただただ、その声を聞いてるだけでなんも言わなかった
............。
.........。
......。
....。
...。
。
そして謎の男は、喚いてる彼に背中を見せるように言う
『強くなれ、喚くな、救われたからって悔やむんじゃねぇよ!』
謎の男は、足を強くコンクリートに踏みつけて亀裂を生ませた
彼はそれを見て驚き言葉を失う
『情は無用ってか?なら、死ぬか?』
『...っ』
『俺はさっきから言ってるだろ?世界を救う『希望』ってよ?ガキ見たくただゴネて、言いたいことだけを言い捨ててなんの得になるんだよ。少しはありがたみを覚えろ!』
『だ、だけーー』
謎の男は、身の桁程の大剣で一瞬にして彼の首に刃を尖らせた
『だが、だけど、言い訳する気か?わがままいう気なら死んでもらうぞ』
その眼差しは、怒るよりももっと違う威圧感を放っていた
彼はそのまま、冷や汗と共に言う
『し、死ぬ気は無い...俺はもう一度のチャンスに挑む...だからその剣を引いてくれ』
『分かればいいんだよ、立ち向かってすべて取り戻すんだ。お前を連れてきた理由の一つだ』
謎の男は大剣を引き、背中にある鞘に差し込んだ
するとかなり気難しそうな表情を浮かべる謎の男
……そしてある方角を指さす
「見えるか?あの壁と橋の向こう側を...」
「あぁ……見える。立ち入れない区域だろ」
『本当は、五つの島が存在と種がいた。今や道や通路があの通り...壁によりこの都市へと侵入が出来ない』
『俺達はなんで、都市内部に住んでるんだ?』
『さぁな、都市と同じ権限を持つ第一女王がそうしたって説もあるが...あの壁だけは無理だったみたいだな』
だが、俺自身には何を意味してるかさえ分からなかった
何故か高鳴る胸騒ぎ...不思議と引き寄せられるあの塔に...そんな気がした
「あの白い塔は、学校があるんだ。そこにお前がいずれ転校して入る、大切な仲間を作るんだな」
『先々の話なんかわかんないだろ...』
『さぁな、俺には予知ができるからな...この先のことなんざ見えてるさ』
その話を楽しそうに話す謎の男、だがその話を次第に勧めていくうちに...彼の顔が虚し表情へと変わる
さりげなく彼は言う
「なんかあったのか...?」
『都市を救った俺でも、やっぱり救えない人々を思い出してしまうな。仕方がねぇ過去だけど...またこうして別の形で救えるなら...問題はないかってな』
『...?』
『何でもねぇよ、こっちの話さ...』
謎の男は、俺の背中を強く叩く...。その痛さには温かみがあったそんな気がした
それと無理してることぐらいも感じ取れた
腕を組み不思議そうな顔で俺を見つめる
「な、なんだよ?」
『今度こそ結ばれればいいが...』
『だれと?』
『それ言ったら憶測な法則破るから言えない』
『はぁ?』
『ルールにはルールに従え』
『守れてないやつに言われたくない、このマンションに無断に踏み入った罪問われるぞ?』
『し、知らないなぁ?おじさんにはペナルティないし!フハハハハハーー!!』
その時のおっさんの笑が忘れられなかった
気が付くと、いつも見上げている天井だった
どうやら夢を見ていたらしい
「うっ……ん?」
布団から身体を起こして、背伸びして時計を見る
朝四時丁度に秒針の針が指していて、時計の音が鳴り響くーー
ご存知いつも通りの部屋、変形もなくベットの上で座って居た俺は窓辺まで歩きカーテンを開けて外を見渡す
薄暗い世界見渡す限りごく普通の朝と夜が混ざる時間帯
ふてぶてしい顔をしながら呟いた
「夢か……あのおっさん消えてから二ヶ月も経つのか……」
特設のマンション3階部屋を無理やり借りたおっさん
しまいに置き手紙まで置いていきそれっきりだーー
「明日の風は昨日と違う風だからよ、めげないで心を通せやりたいことがあんなら諦めないで筋を通せってな」
なかなか名詞的な置き手紙を見た彼はつぶやく
「分かってる、挑めばいいんだろ?世界をゼロにする意味で...変えてやる...全てをな!」
改めて確信する彼は、手紙の続きを見ると
気がかりの言葉を『会えない場所にいる』っと書いていた
『会えない場所...?あの世に逝きましたか?それとも枯れ木に枯からせたのか?...うん、模索はよしとこうか』
彼は静かに置き手紙を破り捨てた
目覚めに炭酸飲料を冷蔵庫から取り出して、缶の蓋を開けて飲みながら思う
夏はまだ先、四月前の俺は新たな学校で授業を受けるが、
果たして上手くいくだろうか...心配だな
まぁ、ボチボチと後輩を侵略して楽しむかな...
年上は、頭が上がらなくなるけどな...はぁ...
こうして彼は、入学していろんなこと出来事を感じて動き出す物語に...立ち向かう!