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500文字小ネタ超短編

シュレーディンガーは知っている

作者: 日出明

観測されない限り、物事は曖昧なままで確定しないという。


この広い宇宙の果てで何が起きてるのか、どうなっているのかを知る方法は我々には存在せず、そういった意味では観測されないものを確定することは出来ないため、状況によっては無いのと同義であるとの推論は否定できない。


しかし、俺の心は、記憶は確かに存在しているし、それを感じることもできる。

これらは他者からは見えない物だが、俺自身に取っては確定的であり、事実であると断定できる。


それなのにあなたは自分が見ることが出来ないというだけで、それの存在を否定してしまう。


事実、俺にはそれの存在を証明するための証拠も公式も示すことはできない。


だが、誰に否定されようとも、それでも俺は知っている。

誰にも見えなくとも、触れられなくとも、それは確実に存在し、この世界の理を刻んだのだと。




「御託はいいからさっさとレポートだせ。今日中に出せなきゃ留年確定な」



どうやら俺の未来は観測によって確定したようだ。

そして世界は繰り返す(留年)

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