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花道~卒業のイケメン

 

 「セイヤさーん」

 

 タケシさんがいなくなってから、だいぶ経った。

 あの時は心の穴がぽっかり空いたようで、どうしようもなかったのを覚えている。

 ひたすら部活に打ち込んできたし、過疎部だった空手部にもたくさん後輩が入ってにぎわってきた。


 「セイヤさーん!何やってんすか!佳澄さんが呼んでますよ!」

 「おお、ごめんごめん」 

 「空手部が恋しいすか」

 「うるさいやつだな。まあ恋しいっちゃそうだな」


 空手部が、というよりもだ。たぶんあの人が恋しいのだろう。

 この学校の卒業とともに、あの人との思い出のこの道場からも卒業なわけだ。


 「ユウイチさんとかいうOBがうるさいんですよ。面倒なんで早く早く」

 「ああ、先に行っててくれ」


 たくさんの人に世話になって今がある。

 あの頃関わった先輩たちの助けで空手部はなんとか存続できた。

 あれから結局マツダ先生は戻ってこれずに遠くの高校に赴任したらしいけど時々連絡をくれる。ヒロさんには、佳澄とのことでしょっちゅう相談に乗ってもらった。


 たくさんの人生のほんのわずかな交差点で物語が生まれて、こうして今の僕を支えてくれている。

 タケシさんとの偶然の出会いは僕を大きく変えた。


 僕はあの人のAクラスの笑顔を忘れることはできないだろう。

 Sクラスとは言わない。だって僕らを置いて行ったんだからね。

 それがせめてもの仕返しかな。

 

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