破壊~突っ走るイケメン
僕は中心街から駅二つ離れた古ビルの地下に向かっていた。
ケイトのパソコンから拝借した情報をもとに、Gの構成員の集合場所を知ったのだ。
(すまない……)
僕は責任を感じていた。
由香里は、マサキと通じていた……。
ーーセイヤが連れていかれたの……
由香里といた時にかかってきた、佳澄からの電話だった。
佳澄は言った。
由香里がマサキと懇意であることはS高の人間の間では有名な話なのだと。僕と彼女との関係にそれとなく気づいていたのは佳澄だけだった。
〇
「あたし才能のある人が好きなの」
問い詰める僕に向かって、由香里は飄々と答えた。
「マサキってすごくいい男よ。何度抱かれても飽きないわね。それに」
由香里は言う。
「タケシ君の成長にはびっくりしたわ。絶対やらなくちゃって思ったの」
まるで悪びれる様子のない彼女の様子に、僕はわずかに感じていた恋心の一切が吹き飛んでいた。
「最低だな、お前」
僕は吐き捨てる。
「ふふ……いい顔してるわよタケシ君。でも別に悪気があったわけじゃないの。あなたに不利益なようにはしてないわ」
僕は黙って部屋を出た。
〇
地下へ降り立つと思ったより小奇麗な空間に、看板やビールの箱が無造作に積み上げてある。
その一角、扉の前に僕は立った。




