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停滞~いつかのイケメン
僕は久しぶりにおじいちゃんの夢を見た。
――タケシ……
ん……
――タケシよ……
おじいちゃん……
――頑張っているなタケシ……
そんなことないよ……。うまくいかないことばかりだ。
――タケシ……。私は喜んでいるのだ……。お前は外見ばかりではなく、知力体力ともに刻々と成長している……
……やめてよ。なにもできていないさ。
――お前の周りには人が集まっている……。私と違ってお前には人徳がある……。
ありがとう、おじいちゃんに褒められるのが一番うれしいよ……
――しかし気を付けるんだぞタケシ……。今やBクラスのイケメンであるお前に降りかかるは幸運だけではない……。イケメンの業を受けて身を崩してはならないぞ……
なにか、悪いことが起きるの?
――それは心がけ次第だタケシ……
よくわからないことだらけだなあ……
――人生は悩みぬくものだ……
うん。おじいちゃんは元気にしてるの?
――死者に元気かとは面白いことを言うな……。私の技量には運命の女神も大満足のようだよ……
え?
――私は生涯現役だよ……
「え?」
僕は目が覚めた。




