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上昇~考えるイケメン

 ケイトは陰気で神経質なところはあるが、思った以上に有能な男だった。

 僕らが情報収集に疎いとみるや、すぐさま相手のプロフィールをかき集め、周辺情報をまとめ始めた。


 「これが今のところわかっていることです」

 そう言って彼はパソコンにまとめられたGの組織としての情報を見せてくれた。

 「思ったよりも穴が大きい組織です。弱点をつけば壊滅は不可能ではないでしょう」

 「いや、壊滅させるほど深入りは危険だろ。俺の友達と、マツダ先生が救えりゃそれでいい」

 ユウイチが言う。

 「いやだめです。このような社会的リスクはすぐさま排除しなければ取り返しがつかなくなります」

 「なにを」

 どうもケイトとユウイチは相性が悪いようで、しばしば衝突している。

 僕は窓の外を眺めて、二人の熱が収まるのを待つ。


 「お前モテないだろ。顔に書いてある」

 「お付き合いしている彼女がおりますが」

 「はあ~物好きもいるもんだな!」

 そんな話を聞きながら僕はふと、由香里を思い出していた。

 

 「わかりました」

 いつの間にか話がまとまったらしい。

 「まずはそのご友人とマツダ教諭の救出を目的にしましょう。しかしそののち戦力を再度かき集めたら組織の壊滅に移行してもらいますよ。僕は半端な仕事は嫌いですから」

 

 はたしてそんなことが可能なのか。

 しかし予想外に有能な彼の協力を得るには、とりあえず首を縦に振るほかなかった。 

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