変革~暴かれるイケメン
僕は固まった。
なぜ彼女がこんなことを言うんだ。
「どうしたの驚いた顔して」
くすっと笑う彼女を見て冷や汗が出た。あの紙切れの事は誰にも言っていないはずだ。むろん僕のおじいちゃんの夢の話も。
「Cクラスって何の話?」
「あなたの、イケメンレベルがよ」
そう言うと彼女は煙草に火を付けた。
「あたし、見えるの」
話がオカルトに向かい過ぎて僕は気味が悪くなった。ほとんど話したことがなかったが、あるいは彼女はこんなキャラだったのだろうか。
「不思議でしょう?」
「いや、よくわからないな」
「なにが?」
「君は僕について何か知っているのか?」
努めて冷静に聞いたつもりだったが、動揺を隠し切れていたかわからない。しかし彼女の言葉を聞いてさすがに飛び上がってしまった。
「知ってるわ……全部」
そういうと彼女は大きく笑い、僕の背中を叩いた。
「おもしろーい。タケシ君結構ビビりなのね」
僕は少しほっとして言い返す。
「ふざけないでくれ」
「あら、ふざけてはいないわよ。あなたのことわかるもの」
僕は本当に参ってしまったが、お酒を飲み干すと彼女は話し始めた。
「霊感みたいなものかしら、あたし人の能力がなんとなくわかるの。これは家系ね、おばあちゃんがそうだし。だから1年生のときあんなに冴えなかった君がいきなりCランクのイケメンにまで上がっているのを見てびっくりしたわ。そんな急激に上がる人なかなかいないもの」
「外見はあんまり変わってないと思うけど」
「そうね、外見じゃないのよ。潜在的な能力っていうのかな、そういうものが見えるの。潜在的な能力がCランクなのよ、あなたは」
なんだかありえそうで、それでいて非現実的な話を聞かされて僕は疲れていた。
「それで、最近何があったの?あたしはそれに興味があるの」




