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助走~マネージャーとイケメン

 ある日、いつも通り授業を寝つぶして昼休みになった。

 僕はその頃には新しいクラスに数人の友人ができ、昼飯も彼らと食べていた。


 「タケさん、早くいこうぜ」

 留年だからっていい加減さんづけはやめてくれ、と言っても彼らはあだ名だからと笑って聞かない。

 「先行ってくれ」

 まず屋上に彼らを追いやって僕は一旦2年生のクラスに向かった。


 というのも、元同じクラスの女子に呼ばれていたからだ。その子は由香里といって料理部か何かに入っていた気がするが、僕は仲良くもなければたいして話をした記憶もない。


 周囲の視線に気まずくなりながら教室のドアを開けた。

 「あ、来た」

 そういうと彼女は走り寄ってきた。

 「急に呼んですまんね!」

 「いやいいけど、用って何?」

 「うん、ほら来てー」

 というと、彼女はさっき話していた友達を呼んだ。というかその子は今僕と同じクラスにいる女子で、1年生のはずなのだが。

 

 「この子は佳澄ちゃん。料理部の1年生!」

 紹介されるとその子はよろしくお願いしますと言ったきり黙りこんだ。なんというか声が小さい。

 「うん。同じクラスだよな」

 「佳澄ちゃんはね、空手部のマネージャーになりたいんだってさ」

 え、と僕は変な声を出してしまった。


 「んじゃ、あとはよろしくね!」

 というと、由香里はさっさとどこかへとんで行ってしまった。無責任にも程があると僕はあっけにとられ、相変わらず佳澄はうつむいて黙っている。


 僕はこういうのに慣れていないんだ。やめてほしい。

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