しあわせの大小
『この詩について』
ある少年が言いました。「僕は病気で長くありません。でも幸せです。」私は耳を疑いました。まだ思春期も迎えていない少年が、自分の運命を悲観するどころか「幸せです」と言ったのです。そして続けて言った言葉に、さらに驚嘆しました。
「僕は病気で長くありません。でも幸せです。病気のことがわかるようになってから、僕は毎日小さな幸せを探しました。それで、今までに4000個より多く幸せを見つけました。病気は大きな不幸だけれど、僕は4000個の幸せを持ってるんです。だから、僕はとっても幸せなんです。もし、ぼくが死んでも、お母さんもお父さんもお兄ちゃんも、たくさん幸せを探して下さい。僕が死ぬっていう不幸はたった一つだけなんだから。」
この話は以前、知人から聞いたもので、事実なのか、作り話なのかは私自身も知りません。しかし、私は実在するのかしないのかもわからないこの少年に感動し、敬意を表したくなったのです。
この詩は少年に敬意を表するとともに、「自分は不幸」と考えてしまいがちな方々に向けて書いたものです。
あなたにも、小さな幸せがたくさんみつかりますよう…
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しあわせに 小さいとか 大きいとか いいたくないけど
「小さな幸せ」ってことばは 何故か好き
ひとはそれぞれ 「しあわせの箱」を 一つしか持っていないとしたら
大きな幸せは きっとひとつかふたつしか 入れられない
けれど 小さな幸せなら きっと箱いっぱいになるまで 色々なしあわせを 詰め込める
いろいろなしあわせを探して 気に入ったものを 私のしあわせの箱に入れていく
色とりどりの キラキラした 小さな幸せ
いろんなカタチの 小さな幸せ
小さければ 小さいほど 見つけるのはむずかしいかもしれないけれど
そんな小さな幸せを たくさん見つけたい
毎日 ひとつ 小さな幸せを 見つけられたら
きっと毎日 幸せなんじゃないかな
大きな不幸が ひとつあっても
小さな幸せが 千あれば大丈夫
それはあなたが 幸せだって 証拠になる
見つけてみようよ
たくさんのしあわせを