桜と君との出逢い
このお話はわたしの人生経験を元に書いてます。まぁそんなに長くおもしろい人生を生きてきてはいませんが・・・。もちろん名前も全て変えています。梨都=嵩耶です・・・。本当は最初をもっとじっくり書きたかったんですけど、秋からの怒涛の季節をじっくり書きたかったのでお許しください
それではお読みください☆かなり激しい危険なラブストーリーの始まりです
あなたがいた日々 〜Year of breeze〜 桜と君との出逢い
桜がまだ咲いてなくてなのに時期は入学式で・・・中3にはただの受験の年になってしまった
クラス替えで2年の時の親友と同じクラスになれたし・・仲のいい男子ともわりと同じクラスになれた・・嫌いな人がいなくてきっといい年になると思ってた
ムードメーカーのまどかや理沙、そして紗由。そしてクラスをまとめる明日美
ほんわかタイプの豊くんや幼稚園からの幼馴染の和希
みんなにはいくつになっても梨都とかりっちゃんって呼ばれてた。山瀬という苗字がこの年初めてよかったって思うなんてこの時はまだ気付いてなかった。名前順が幸せの欠片になるなんて知らなかった
名前順で決められた席。前も後ろも知らない女の子・・すぐに友達になれたからとりあえずは一安心だった。ふっと横を見るとぶつぶつと本を見ながら呟く変な人。あんまり関わらないようにしようって心に誓った・・なのに給食委員を一緒にやるはめになってしまった。それも4月から10月末までなんて地獄すぎるって思う
大嫌いな数学はますます難しくなって、大好きな社会は公民とかいうものになってあんまり勉強面では嬉しくないことばかりだった。
そんな変な少年から席替えして離れてあたしはくじ引きで2年の時も隣だった豊くん。通称ゆーくんが隣で毎日が楽しかった
担任の先生が5月にある修学旅行では広島の原爆の子の像に千羽鶴を寄贈しようってことになった。それも修学旅行一週間前に突然言う辺りがほんとにこの先生の困ったところだ
ほとんどの授業中に鶴を折る我がクラス302・・あぁ恐るべし
点数よりも千羽の方が重要な問題だ・・なんておかしなクラスだとしかいいようがない
まだ話していない子もいるのに修学旅行なんて・・って思ってる。つまんない理科の時間にはずっと鶴を折ってた。京都と奈良がよかったのに平和学習のためだとかで広島にも行くことになって・・京都と広島ということになった。もちろん広島にも行ってみたかったけど・・。
正直、関東のあたしには広島が九州にあると思ってたし・・・父親の田舎が青森だから本州制覇出来るとか意味不明なこと思ってた・・・そのあと未依に違うよって言われて初めて知った地理は本当に出来ないもん。東経とか北緯とかはどっちが縦で横なのか未だに判断できてない
「ねぇ梨都?あんた宮下のこと好きなんでしょ?」
「はぁ?なんであんたガリ勉〜!あいつ超ナルシストだしだいたい唇が嫌だぁ」
「唇〜!?」
「そうなんかチキンラーメンのひよこみたいなとんがってる唇!」
「マニアな例えだね」
「それよりも未依。あんたこそ従兄弟を好きとかあたしにはよっくわかんないんだけど」
友達には隠してた。クラスで全然モテないあんなびみょ〜な男を好きになりかけたなんて恥みたいで言いたくなかった・・頭はいいし剣道も上手いし。ただ本気なのか冗談なのかわからないようなナルシストぶりはあたしをイラっとさせる。あいつのナルシストを聞いてると折ってる鶴の頭の部分が雑になってく。周りのみんなにバレてくあいつへの想い。元々声も大きいしリアクションもおっきいし・・だいたいすぐ顔真っ赤になっちゃうし・・すぐにわかる・・みたいで。宮下恭平・・ついでに眉毛が太い・・・。なんていうかどこがいいのか自問自答しても答えは出ないみたいで・・・。好きじゃない!って思おうと思うのに修学旅行の班なんかが同じになっちゃうから余計に増してく想い・・今更ストップ出来なかった。優しいのはクラスのみんなに出し、何一つあたしに可能性のある恋愛ではなくて・・・どこがいいのかわからないけどどこかが好きで・・
それは修学旅行で普段とは違う宮下の姿を見たりしちゃった所為で余計に逆効果・・他人の瞳を気にして全然話せない。本当は班行動でもずっと隣にいたかった
でも噂好きなさやかになんかバレたらほんと死んじゃうし。同じ班の美香もどうやら宮下狙いみたいで・・ライバルっていう関係じゃなくてまぁ似たもん同士って感じで争ったりはしなかった・・・あたしはなんでだが誰かと好きな人が被ってもそのライバル関係にある女の子とは
とてつもなく仲良くなる。お互い抜け駆けとかはしないようにしてたし・・・。あたしっていい人かもしれない・・・
行きたい高校もないのに進路調査なんていわれても反応できなくて・・適当に親友の未依と同じ学校を書いて判押しておいた・・いい加減この上のない行動だった。数学は当たり前に理解の努力もしないでずるずると授業に置いていかれた。国語と社会はまぁまぁいい点を取れた中間。英語は上がったのに理科は担当教師が変わったことで20点も下がってしまった
ただでさえ低い理科の点はもっともっと悪化していった。といっても担当が替わって点が下がったのはあたしだけじゃない。40人クラスで37人点が前回よりも下がったって異常?
どうにか変えてもらおうとか足掻いたけれど教師達は笑って無視をした
中2の秋にあたしは全てを捨てた。たった一人の最悪な友人の所為であたしは人格を壊された
全てを否定する友人。あたしが好きな芸能人、ブランド、TV番組、何もかもを否定して自分がいいと思ったものをあたしに勧めて来た・・ワケもなく・・。
彼女と戦おうとして、彼女を殺す勢いで喧嘩をしたのに。泣き逃げをされてしまった
あれ以来、あたしはどうにも全てに冷めていた。全力で戦おうと向かえば向こうは怯えて逃げていく・・・だったらもう向かうことも戦うこともやめた。年相応な考えなんてあの時からしなくなった
思うことはいかに他人を不幸に陥れるか、不幸になってもらうか?自分がヒドイ人間だってわかってる。それを表面に出したらきっと全てを失うんじゃないのか?って悟ったからあたしは善人を演じることにしたんだ
宮下にそんな自分を見せようなんて思わなかった。そんなことしたら逃げられてしまう・・・それだけじゃないもっともっと暗い黒い過去を・・・それを言える人なんてこの先出てくるのかなんて・・・いないと思ってた
あたしは全てが動く9月がくる・・。春という出逢いの季節は宮下に捧げた。7月を過ぎて宮下と席が離れてあたしは愛情が冷めた。あたしの恋愛は相手が遠くにいってしまうと一気にそう熱したフライパンに水を掛けるかのように音がしそうなくらい一気に冷めていく
クーラーでは補えないその初夏の暑さ・・・・
成績がガクンと下がってこのまんまじゃ未依と同じ学校には確実に行けない怖さを覚えた
そして1もなければ5もない中途半端な通知表をあたいは家に持ち帰る頃になった
そう・・夏に猛勉強した結果なんて・・2学期には何も関係なかったなんてこの頃は気付いていなかった
宮下のモデルの少年とは愛が失せても仲は良かったです。正直、今回はめちゃくちゃつまらない上ものすごく暴走気味で主観のみで書いたせいで日記っぽくなっちゃって本当にすいませんでした。思い出しながら打ってると感情が戻ってきて大変なことになっちゃいまして・・ほんと謝罪のみです・・もっとおもしろく書けたらいいなぁと思ってます。次話からはめちゃくちゃ遅く遅く日々が過ぎていきます