カルピスウォーター誕生してから原液を飲まなくなった。
小学生の頃、学校が終わって友達の家に遊びに行くと、たいていのお母さんは私に原液のカルビスをごちそうしてくれた。家にはたくさんカラフルなコップあり、自宅ではカタカタと水を薄めてカルピスをつくるお母さんたちが多くいた。
そんな「カルピス」で育ち、高校生になって最初の夏休みにはじめて飲んだのがカルピスウォーターだった。
当時としては珍しく工場であらかじめ水を薄めたカルピスウォーターが飲めたのはとても新鮮だった気がする。
「カルピスウォーター」は、1991年(平成3年)2月1日に発売され250g缶と350g缶で全国発売がスタートした。
当時の小学生だった私は、家によってカルピスが薄さが変わることに疑問を感じていた。興味は皆無。意味も分からないままだった。
しかし高校生になって思う、あれはお金持ちの家によって薄さや濃さが変わると。私は贅沢に入れ続けていた。
しかし、こちらのカルピスウォーターはどうだろう。希釈(薄める)する必要がなく、いつでもどこでもそのまま「カルピス」のおいしさが楽しめる飲料は薄さや濃さにむらがなく安心して飲むことができた。カルピスウォーター誕生により売り上げ減少したと思われたアサヒ飲料の希釈用(原液)「カルピス」は、コロナ禍で在宅時間が増えた2020年に年間販売実績が前年比106%の474万箱を記録し、過去最高を達成していたことがわかった。
カルピスウォーター誕生から35年、様々なアレンジも誕生した。かき氷にしたりラッシーにしたりした。
世界の戦火は火で赤くなり、力に頼った政治がまかり通る黒の時代。
世界中の国々がカルピスのように美しい白で染まる日は来るのだろうか。




