発動
「ここで、魔法が発動しなければ、自主退塾してくれ。」
これがラストチャンスだ。。。。
「自主退学しなければ、お前らは、魔力があるのに魔法が発動しない。
反サドミスト様という結果が村で発表する。
お前らもお前ら家族も村にはいられなくなる。
覚えておけ!」
塾の名誉のために・・・結果で心を語るなんて、、、なんてこった。
僕が躊躇していると、ドリーが前に出た。
「プレストン大丈夫だ。
二人一緒に合格できる。
今、僕には、サドミスト様の声が聞こえた。
キミも、きっと大丈夫!
自分を信じて!
サドミスト様を信じて!」
僕を見つめて言った。
「先に行くね!」
ドリーは、うつむきながら詠唱を始めた。
「我が主神、サドミスト様。この場にいる、邪な心の持ち主に、改心のチャンスと、善意の種を与え給え!ホーリープラント!」
小さな光の粒がガブリエルの体内に飛び込んでいった。
「俺様が邪だと!初めて魔法が使えた、ひよっこのクセに生意気だ!
ちっこいカスのような魔法だが、魔法は発動だ。
しかし、お前は恨みを魔法に乗せる嫌なタイプのやつだな。
どんな方法でも、俺様の指導で魔法が使えたんだ。感謝しろ!」
ガブリエルは怒鳴り散らしている。
そんな言葉は無視して、ドリーが僕のところにやってきた。
「私やったよ。やっと使えた。。。
プレストンもきっと、大丈夫!
いっしょに、魔法使いになって、一緒に冒険に行こう!」
ドリーは嬉しさで涙を流している。
これで、魔法が使えないのは、僕一人になってしまった。。。
言葉には出さないが、プレッシャーを感じている。
ガブリエルが近づいてきた。
「早くしろ!魔法が使えんやつが2人もいたら、俺の指導がよくないと言われるところだったが、もう1人だけだ。
一人だけだったら、お前が悪いことにすればいいんだ。
ドリー、ありがとうよ。おかげで気分が楽になった。
プレストンが発動したら儲けもんだ。
でも、もうどっちだっていいぜ!
さぁ、やれよ!お前にぴったりな初心者魔法をよぉ!」
僕の怒りや不安を心配して、ドリーが僕の手を握りしめてくれた。
ここで、魔法が発動しても、こいつの評価が上がる事が気に入らないが、やるしかない!
「我が主神、サドミスト!」
その時、僕の頭の中に声が響いた。
・・・・貴方の気持ちに答えを与えましょう。渡しつ続いて詠唱しなさい・・・・・
「ここに、与えた改心のチャンスを棒に振り、信仰と人への優しさを捨てたものの、魔力を供物として、大いなる力を与え給え!プチファイヤ!」
「馬鹿か!その詠唱!作文か?残念だったな。今年は魔法が発動しなかったのは1人でした。」
ガブリエルは自分の背中から魔力が光の粒となって、天に登っていることに気付いていない。
そして、3人を結界が包む。
ガブリエルは驚いている。「なんだ、この結界は。魔法が発動したのか?プチファイヤに結界が発動するのを始めてみたぜ!大ウケだ!」
その直後、周りが巨大な爆炎に包まれた!
ガブリエルが叫んでいる。
「これは、ヘルファイヤ!極大魔法だ!!!なんで、詠唱でプチファイヤと言ったのに、、、、」
3人を包んでいた極大魔法の爆炎は、やがて終息していった。
「俺が、ヘルファイヤを発動させた!」
ガブリエルが興奮している。
「俺の成果だ!」
頭の中で何か計算しているようだ。
「プレストン!戻ったらすぐに、働き口を紹介してやるぞ!」
紹介して、仲介手数料をもらうつもりでいるらしい。
これまでの言動と比較して、あまりにも浅ましい。。
プレストンは、一つの疑問を口にした。
「ガブリエル、まだ、魔法を使えるのか?」
「先生だろう!このクソガキ!
お仕置きが必要だな」
そう言いながらも、気になったのか、詠唱を始めた。
「我が主神、サドミスト・・・・」
そこで止まってしまう。
「我が主神、サドミスト!」
またしても同じだ。
「サドミストーーーー!」
状況を理解したのか、その場にひざまづいた。
俺の魔法が、、、俺の、、、、




