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新しい組織 1

お城の一室に、転送陣が設置された。 そこに乗ると、瞬間的に、こじんまりとした部屋に移動できる。


侍従長にジェイコフ、サンドラ、プレストンが案内されてきた。 「随分小さな部屋ですね。それに、わざわざ転送陣で来るなんて、今自分がどこにいるかも分かりませんね。」 サンドラは不服そうに言った。


侍従長は、にこやかに答えてくれる。 「最初は小さな所帯なので、十分でございます。人数が10名を超えたら移転も考えなくてはいけませんね。」


我々の警護は、王族レベルで、近衛魔法師団が担ってくれる予定だ。 自前で警備を持つ余裕も当面はない。仕方ないか。


侍従長は、急に真顔になって続けた。 「この部屋は限られた人しか使用できません。 所在も極秘事項なので、この部屋を作った職人たちは、今サンドラ様が触っている、その壁に塗り込んであります。」 サンドラは、ビクッとして、壁から手を離し、後ずさりした。……


「**カッカッカッカッカ!**冗談でございますよ。」 侍従長とジェイコフが大笑いしている。


サンドラは真っ赤になっている。 やるな、ジジイ。


「まず、机や椅子、その他必要なものをリストアップして提出してください。 できる限り揃えるようにいたします。何しろ英雄の部屋じゃから。」 侍従長はウインクして、魔法陣で出て行った。


部屋は静かになった。 サンドラは、新組織の計画書を見ながら確認した。 「新組織は、私たち3人に加えて、あと一人、プレストンさんの副官が来ます。 人選はどうなっていますか?」 プレストンは反応しない。


「そりゃ、この近衛魔法師団に配属されて、あっという間に出征でしたからね。人脈も何もないでしょうね。ジェイコフ司令、心当たりや推薦はありますか?私がやりましょうか?」 「君にやめられたら、僕はどうなるんですか?」 「最近、お城の周りに、野良犬が増えたので、一匹いかがですか?」 「君の代わりが、野良犬にできるわけないじゃないですか。。。。」 ジェイコフは引きつった顔でいる。


「僕は・・・」 突然プレストンが口を開いた。 「僕は、自分の身を自分で守れる人がいい。僕の魔法を見ても怯えない人がいい。。。。」 と、だけ言ってまた黙ってしまった。


「なるほど、、、、回復系魔法が使える人がいいかと思っていたが、自分の身を守れる副官、か。 近衛騎士団に剣術の達人でも要請してみるか。 でも、副官だから事務的なこともこなせないとな、、、、事務仕事に精通した剣の達人。。。。。手放すわけないよな。


近衛騎士団のオリビエさんとかどうだろう? いくらなんでも、彼女ほどの傑物は、無理だろな。 もしかしたら、次の隊長になるかもしれん人だ。


国王に会ってから、プレストンの体力づくりや、剣術の指南をしてくれた彼、 マッチョの、聖騎士。名前は、サムソンだったかな。 彼なら、プレストンと面識はある。 剣の腕、パワー申し分ない。


「プレストン、剣術の指南をしてくれた、サムソンって覚えてる?印象どう?」 プレストンは何か思い出している。 そして、一言、、、、 「筋肉・・・」


今まで、頷くとか簡単なYES・NOくらいしか言葉を発しなかったプレストンが、単語を口にした! ジェイコフとサンドラは顔を見合わせて喜んだ。


ガウェイン隊長に頼んでみよう!


早速、近衛騎士団に行って、ガウェイン隊長に要望を伝えると、 サムソンは、プレストンを単身、出征させたことを後悔しており、 それは、自分がヴァンパイア等と戦うための実力が不足していたためと思っている。


対魔法戦のスペシャリストの聖騎士になるために、修行中であるので、 今回の副官の件は、諦めてほしい。 と断られてしまった。。。。


参考までに、オリビエをどうだと尋ねると、鼻で笑われて、返事すらなかった。


いい人に来てもらうって難しいよな。 トボトボと城内を歩いていると、不穏な空気の男がこちらを睨んでいる。

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