プレストンの扱い 1
ダルフの国王への報告が終了して、数日が過ぎた頃。
城内に、プレストンの PTSD 治療のために、 中央教会から 治癒 専門の生殖者が来るようになった。
聖職者は、 症状に対する対処 だけではなかった。
ミッドシップ 国での事柄も一つずつ 聞き取り、 カウンセリングを交えて、 丁寧に対応してくれた。
プレストンも、徐々に心を開き、 1つ1つの事柄を、話すようになった。
おかげで、体験したことを少しずつ 納得できるようになっていった。
ある日、 その聖職者が拉致された。
家族を人質に捉えた聖職者は、 ミッドシップ 国でのプレストンの行動を話す ざるを得ない状況に追い込まれ、話してしまった。
それから、色々な情報が飛び交った。
英雄譚として語るもの。
実録 本を出版するもの。
悪い噂を流すもの。
様々な噂が飛び交った。
やがて、いろんな噂をつなぎ合わせて、活動を始める輩も現れた。
”異常者、 プレストンの殺戮日記”
” 助けて、 まだ人間なのに!”
” やりすぎ! 極大魔法!!”
話は広がり、 管理者 責任、 任命者責任 等を求める声も上がり始めた。
適当な情報をつなぎ合わせた、 フランケンシュタインのような話がどんどん 拡散していく。
悪い噂が広まるのは早い。
やがて デモ運動が始まった。
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まずい・・・
任命責任で、私が非難されるとは。。。。
ダルフは考えを巡らせている。
極大魔法には、未練があるが、心中するわけにもいかない。
プレストンを切り捨てるか。。。
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さっそく、ダルフは、プレストン、ジェーコフ、サンドラを呼んで、内示伝えた。
現在、王都では、プレストンに対する批判が高まりつつある。
このまま 成り行きに任せて 批判が拡大することはを防ぐために、プレストを王都から遠ざけようと思う。
「それって、プレストンを左遷するって事ですか!」
サンドラ副官が明らかに、不服な雰囲気を出して、食いついた。
「左遷でなくて、栄転だよ。北の国境警備隊の基地内に近衛魔法士団の出張所を作ってもらい、そこの初代所長として着任してもらう。
故郷にも近くて、彼にとって決して悪い条件ではない。
どうだ、プレストン引き受けてくれるか?」
「国王を守る近衛魔法士団が、国王の側にお使えしないでどうするんです!」
サンドラは食い下がる。
ダルフは、サンドラを見てめんどくさそうな顔をした。
「それならば、国境警備隊には魔法師団がいるので、転籍しよう!
事情を話せば魔法師団も受け入れてくれるに違いない!」
このおっさん!
もはや、プレストンを厄介払いしたいようだ。
サンドラは、日頃穏やかなキャラなのに、頭に血がのぼった。
見かねて、ジェーコフが割り込んできた。
「今回は、ミッドシップへの侵攻とは全くの別件で、国内のデモに関する事なので、
国王や騎士団とも調整したほうが良いのではないでしょうか?
そもそも、プレストンの極大魔法は国が消える程の戦略級の問題です。
他国に鹵獲されたらどうする、まで考慮した判断が必要になるでしょう。
近衛魔法士団の人事で済ませてはならないレベルです。」
ジェーコフは周りを見渡した。
「今起きているデモからプレストンを守る施策は、国王と協議しましょう。
ダルフ隊長、上申おねがいします。
サンドラ、北の国境付近の村にいる、プレストンの家族が誘拐されないように、疎開の準備をしてください。
プレストン、しばらく一人で城外に出る等の行動はしないように、そして、誘拐されたら君に影響を及ぼすような人がいたら、リストアップしておくように。」
ジェーコフが取りまとめて、打ち合わせは終わった。
今日の会議は、おちがないわね、、、、サンドラは思った。。。。




