誰の責任?
お城に入ってから、プレストンに会いたいという人が山のように来た。
ほとんどが、事前の調査隊の、家族、友人、 婚約者とうとう、 現地で見かけなかったのか の問い合わせだ。
ジェイコフが対応してくれたが。
涙ながらに尋ねる人。
わからないと言ったら、泣き崩れる人。
生きているという言葉を引き出すまで、必死に食い下がる人。
あまりの人数に、お城の広報官が会見を開くようになっていった。
とりあえず、 プレスト に及ぶことはなかったのだが、 広報 間の態度が気に入らない人たちも いた。
この先、 予想外の方向に話は膨らんでいく。
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執務室で、ダルフ悩んでいる。
なぜプレストンの心が壊れた?
ヴァンパイアが言葉を喋るのを見たから?
ヴァンパイアに記憶があることがわかったから?
ヴァンパイア化した幼なじみを殺したから?
作戦通りに、 極大魔法 を頻繁に使い続ければ、敵と鉢合わせすることもないはずだったのに。
想定外 は何だった?
仲間を助けられるという勘違い?
石があるヴァンパイアの存在?
言葉を話す ヴァンパイアの存在?
そういえば、 一度、 洞窟に生存者がいると、騙されたことがあると言っていたな。
やはり、 殺傷を専門とする、護衛をつけた方が良かったのか?
荷車が余計だったのか?
斥候の専門家をつけるべきだったか?
いや、 そうじゃない、生存者はいないと結論付けてあったんだ。
命令通りに、 極大魔法を使い続ければよかったんだ。
命令違反だ! だから、 命令を 破った プレストンが悪い。
極大魔法を手放したくないので、 罰則は適用しない。
でも、 国王には、 私の作戦に問題はなかったと報告しよう。
そうしよう、 そうと決まれば、 国王への報告資料作成だ。
部下のアカリを呼び、 国王への報告資料の下案を渡し、清書しておくように渡した。
アカリは、資料を持って戻って行った。
アカリは席に戻り、さっきのダル府の表情を思い返していた。
ダルフ隊長、悪そうな顔してたな、、、
あれは、誰かを陥れようとしている顔だな。
あの人は、人を蹴落として近衛魔法師団の隊長にまでなった人だからな。
恐ろしい人だ。
今回、狙われたのは誰だろ?
アカリは、席に戻ってじっくり 資料を読み込んだ。
今回狙われたのはプレストン?
あんな新人の子を狙わなくてもいいのに。。。
参考資料の調書も隅から隅まで、 読み込み理解を深めていった。
へぇ、自分の失敗を全部、彼に押し付けるのね。
資料を読み続けていくと、アカリは涙を流した。
アカリは、とめどなく涙を流している。




