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みな誰かの裏切り者

作者:森谷賢俊
 王国には代々受け継がれる伝説があった。曰く、勇ましくも気高い救世の者が現れて魔王を打ち倒してくれるだろう、と。人々はまだ見ぬ勇者を信仰し、世界の運命を未来へ託した。

 そして勇者が生まれた。月次(つきなみ)アキラは、自分が勇者だということに疑念を抱いていた。
 自分はただの青年だ。しかし王に無謀を命じられ、民に責務を押し付けられ、歴史に祀り上げられた。世界が彼に征けと言っている。

 アキラは騎士団と共に魔王討伐の旅に出る。
 世界は信心と裏切りに満ちていた。行く先々で人と触れ合い、独自の信仰の形を目の当たりにして、それが行き着く果てを見届けながら進んだ。次第に勇者の輪郭は曖昧になり、自分が誰なのかすら分からなくなる。

 誰が味方か。何を信じればいいのか。進んだ先に答えはあるのか。
 あらゆる想いを背負ったまま、勇者は深淵へと落ちていく。人に突き放され、希望が擦り切れど、世界が隠した深層に辿り着くまで。

 人はみな、誰かを裏切らずにはいられない。
第一章 『勇者が人々を見る時、人々は目を閉じる』
第一話『騎士』
2025/03/31 19:10
第四話『息子』
2025/04/03 19:00
第二章 『記憶の幻肢』
第三章 『善意と信頼のアフォーダンス』
第十話『人狼』
2025/04/09 19:10
第四章 『反構造の皮を被る狼たち』
第五章 『八十八夜の別れ霜』
エピローグ 『赤心の龍』
いつかへのプロローグ
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