ウクライナ 戦後80年後における忌むべき回帰
現在のロシアのウクライナ侵攻であるが ウクライナ人民以外は政治当事者は「全員悪人」の
アウトレイジ状況である。 以下の単語の検索をお勧めする
ブダペスト覚書 オレンジ革命 ユーロマイダン革命 アゾフ大隊 ユダヤオリガリヒ
ミンスク合意
西暦2022年2月24日。ソビエト連邦の後継国家であるロシア連邦民主共和国は、ソ連崩壊後から長らく同族スラブ民族の国家であるウクライナへの全面侵攻という第二次世界大戦以来の欧州において戦端を開いた。
過去に米帝が資源やテロを理由に中東の弱小国をNATO=国際連合とともに力の論理で蹂躙する湾岸戦争イラク戦争・アフガン戦争と違い、ロシアという国家が起こした戦争が欧州にどのような影響やパワーバランスの劇的な変化をもたらすかは未知数である。しかしながら今回の仕様はあきらかにナチスドイツが欧州を席捲した制圧手法に酷似しており、それゆえにかつてのナチスドイツの被害国や戦争当時国に強烈な嫌悪感とトラウマ再帰という非常にイメージの悪いことを、ロシア指導者が理解できなかったのかという疑問はつきない。
クリミア併合や今回のウクライナ侵攻は、手法や様相が、ナチスドイツのオーストリア併合・ズデーテン進駐やチェコスロバキア解体にそっくりそのままの状況なのは「歴史は繰り返す」を想起させるに十分である。
たぶんおそらく最終目標は現ウクライナ政権の転覆と親欧米政治家の粛正、そしてウクライナ全土のロシア編入=併合だろう。極めつけに、核の再配備と、チェルノブイリ原発の完全再稼働のおまけつき。次に
コメディアン出身の今の大統領や親米だった前の大統領、日本でも人気だった「ガスの王女」の元首相だの今のトップはともかくプーチン氏の恨みを買っているウクライナ有力者はのきなみ捕まるだろう。
報道や日本の平和ボケした識者なる人間は、東西分断だの、ブラフだのお花畑なことを言っているが。すこしでも戦略・戦術級のシミュレーションゲームや兵法なるものを知った人間なら、包囲攻撃からの首都陥落という非常にシンプルでストレートな戦略が理解できると思う。たぶんこれが一番早いと思いますのセリフが浮かぶ。
ただ疑問点はつきない。当初は、クリミア併合から米帝ににらまれたロシアがガス原油の価格つり上げのために気に入らないウクライナをNATO入り棚上げをワンチャン狙った自作自演ではないか?という外交筋のお話が多かった。つまりロシアはカネに困っていたのである。米帝からせっつかれたどこぞの国の外務大臣が総理もよく了解しないロシアとの会談をして経済協力なるトンチンカンなこと言いだしたのは今で思えば、戦争協力のカネを出すよりロシアを懐柔したほうが安いだろ?とハンドラーなる連中の命令ではないかと邪推するのである。
しかしながらロシアは2週間にわたりロシア持ちで派手に軍事演習を貫徹し、さらに多くの部隊を集結させ、陸海空の3軍をもってウクライナを包囲し、最新鋭兵器・巡行ミサイル・弾道ミサイル・ヘリ部隊・機甲師団をもって総勢20万の兵力で侵攻を開始した。ミサイルは100発を超える大盤振る舞いである。どうしてにこんなにカネがあるんだ?
ただ、その後、ディズニーの版権の熊のマスコットそっくりな中共の代表がロシア擁護の姿勢をあからさまに出すに至り、いわゆる金主元の想定がだいたい思い当たったのである。
ただしチャイナは昔から高利貸しで有名である。迅速かつ無駄なく作戦完了とならなければ、たぶんロシア財政は戦前戦後の日本どころの話ではなく真面目にデフォルトしてルーブルが紙切れかジンバブエ並になるのは非常に予想が容易な未来であるはずなのだが。
たぶん1か月でタネ銭は尽きてしまい2か月になればロシアの財政や経済がかなりヤバイことになる。
あと今後ボロクソに言われるの必至だが、肝心のロシアのプーチン大統領が今回の全面侵攻を宣戦布告も
ウクライナ侵攻自体を認めず、あくまで東部ロシア編入領土のロシア国民保護の特殊軍事作戦だと言うどう考えても無理ありすぎだろという主張を繰り返してる点である。ウクライナを転覆すればOKとでも言うのか。
ロシアの目論見としては
・ウクライナを併合し状況を1999年CIS発足時の状況に戻す。
・ウクライナの資源エネルギーをロシア経済に組み込む。
・チェルブイリ原発のエネルギーをロシアに送電し、核を再配備する。
・黒海沿岸のウクライナの軍港をロシアのものとして利用する。
・今回の成功をテコにバルト3国にNATO脱退を迫る。
・ジョージアにも同様の手法で侵攻併合を計画する。
ただし、これらの目的は純軍事的なロシアの安全保障のためであり、民族間感情や経済事情を無視したものである。また経済圏にこれらの旧ソビエト国家をロシアに組み入れても、早々にロシアの経済事情は良くならないと予想される。
回帰といえばわれらが米帝であるが、トランプ政権時には「アメリカ・ファースト」次のバイデン政権時には「国際協調といいながらカネをけちって軍も出さない」つまりはWW1当時のモンロー主義への回帰である。中国とプロレスしながら欧州には不干渉で適度に緊張とエネルギー需要をあおりガスと原油を売り抜ける。ロシアウクライナでもそのつもりであったのだろう。近年のアメリカはモンロー主義当時の腐敗も再帰しつつあるようだ。
ウクライナのNATO加盟について政治的悪手と非難の声もあるが、これは米・英・ロの核放棄における
覚書の事実上の破棄が大きい。核放棄すれば米・英・ロはウクライナの国境の保全と安全保障をするという緩衝地帯化案はウクライナが親米政権になったとたんにクリミアを併合したロシアによって反故にされ
国境の保全・安全保障も米英はしらばっくれた。慌てたウクライナはNATO加盟に国家安全保障をゆだねる決断をしたが、その前にとロシアがカネをかき集めて攻めてきたのが今回の現実ではないだろうか?
親ユダヤ親米のメディアや識者はこの米欧ロとウクライナとの核放棄覚書をしきりにごまかそうとするが
そもそもウクライナを巧言で核放棄させ弱体化ののちに食い物したあげく、肝心の同盟安全保障には知らんふりをする欧米に大きな責任があり、その無作為無責任が今回の大侵攻を招いたと私は見る。
核拡散の定石を固執あまり状況変化のパワーバランスを考慮せず騙しまくり不誠実に徹したツケが今回の事態であって、1発でも核保有を各国へのけん制に残しておいたならまた違った事象となっていただろう。
2022年2月27日時点でウクライナは思ったよりも粘り、国外脱出を煽られたゼレンスキー大統領は覚悟を決めた。今回のウクライナの状況はコメディアン出身という異色の出自のかの人が世界の首脳から
財閥メディアの傀儡と目され大いに侮られたのも主因している思われる。あるメディアの紹介にははっきりポピュリスト(衆愚政治家)テロップがついていた。チモシェンコ失脚以降ウクライナは世界の首脳からお世辞にも尊重されていたとは言えない扱いではあったが。
野望に燃えるロシア指導者の言い分ではあるが、プーチンは年も年であるし、長年の米帝およびユダヤオリガルヒの挑発に耐えかねたようである。美人のガスの王女にさんざんカネとガスを抜かれ、次の大統領は米帝と中華と組んでウクライナ経済利権を奪われた、ついには直接の挑発にアゾフ大隊なる愚連隊をでっちあげロシア言語圏ウクライナ住人を虐殺し、あげくクーデターを起こしロシア語を公用語から外すという暴挙に出た。ロシアへの挑発である。戦前の通州事件のウクライナロシア版の事件が起こり、ウクライナはロシアに敵対的な政権になった。プーチンは日本から学ぶべきであった。日本がどのように日中戦争を起こしその泥沼に嵌ったかを。ロシアは表向きのシュチュエーションはナチスドイツをその実、国際連盟を脱退した戦前大日本帝国の中国進出と同じ間違いをした。クリミア半島を占領し、ウクライナ東部を住民保護に軍事介入した。ここまでなら満州国をでっちあげた戦前日本よりまだましであった。
だがウクライナのNATO入りで大統領の地位が危うくなる事態に彼はとうとうウクライナを軍事併合する行動にでた。かつて中華民国に支援し、満州国にことごとくケチをつけて日本に経済制裁や市場締め出しをした米英が全く同じ手法でロシアをつり出したのである。
おそらくロシアは軍事プレゼンスにおいては多大な経済・軍事・国際評価の犠牲を払いウクライナを占領するだろう。しかしながらその後は愚連隊ゲリラや家族を殺されたウクライナ住民のパルチザンや国際社会の締め出しをくらい経済的に中華の従属国に成り下がるだろう。そうなって中国系の経済閣僚がロシアに沸いても自分がさほど驚かない想定はある。ウクライナは東欧のアフガンになって、オリガルヒはマフィア軍閥化し非合法の国家犯罪商売の根拠地になると思う。あらゆる悪徳がはびこる地獄となる。
実はこのシナリオはロシアが介入しなくても、親米政権の腐敗やクーデター、軍閥化した国家親衛隊の専横などで用意されたものである。ロシアは情報戦に徹してゼレンスキー政権の腐敗と国民からの支持の低下をことごとくリークや暴露をつづけEU各国の閣僚にNATOやEUに入れるような政治状況なのか毎回ケチを入れつつ待つべきであった。国家親衛隊の暴走をもって国連に諮問し軍事介入すべきだった。
戦争しなくてもその時にはウクライナ人民はそうとうひどいことになっているだろうが。
ロシアプーチンがウクライナ人民の憎まれ役になりながらユダヤオリガルヒの愚連隊を駆逐できるか、ゼレンスキーがこの戦争のドサクサで政治権力を確立できるかは未知数である。しかしながらこの軍事的冒険で世界経済にわが日本も含めて多大な影響迷惑がかかり、多くの無辜のウクライナ人民が殺傷され家を追われ焼かれインフラは破壊され難民となり平和な時になされた生活を失うことになったのはまぎれもない事実であり。現在未来の歴史において主にロシア、そしてブダペスト覚書に合意した米英とナチスの招いた悲劇を知りながら行動マニュアルや安全保障に何もできない欧州各国に大きな責任があると考える。
彼らは歴史に何を学んだのか。
歴史は繰り返す。 かのプーチンが戦前日本と同じやらかしをしつつあるとは・・・。