ヴォルパーティンガー その29 今後の目標設定〜! ドンドンドンドン、パフパフー!
ブックマーク登録、いいね、ありがとうございます。
m(_ _)m
素人のつたない作品ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
と、その前に一応、リルに説明しておくのですよ。
あとでいきなりお別れとかならないように。
『リル、落ち着いて聞くのです。
わたしは、あなたを助けるために戦いの最中に進化をしたのです。
進化する時には眠らなくてはならないのですが、それを避けるため、月神様にわたし自身を捧げたのです。』
『捧げた、なの?』
あっ、これは分かってないやつですね。
『そう。つまり、わたしはいつかは月神様と結婚、番にならなければいけないのですよ。
その時、リルはどうしたいですか?
わたしについて、月神様のもとに行くか、それとも別れて残るか。』
『ミラお姉ちゃんと一緒に行くの!』
食い気味に返ってきたのです。
聞くだけ無駄でしたね。
『分かったのです。
一緒に行けるかは分からないのですけど、共に月神様のもとに居られるように方法を考えるのですよ。』
まあ、今すぐどうこうするわけではないのですけどね。
とりあえずはリルの意志を確認できたのです。
わたしも今さら離れる気はないですし。
家族なのですから。
さあて、そうなるとリルも、もう一段階進化して、ルーナ様に対して、使える角うさぎであるとアピールをしたいところなのですよ。
ひょっとしたら、わたしの妹分というだけで眷属や宮殿の侍女くらいにしてもらえるかもしれないですが、甘い期待をするのはよくないのです。
というわけで、今後の目標設定〜!
♪ドンドンドンドン、パフパフー!
一つ、人間の服を手に入れて、人間と接触、月神様と月神宮の情報を集めるのです。
二つ、リルのさらなる進化を目指して、食料確保兼、レベル上げをするのです。
うん、しっかり目標設定をすると、やる気も湧いてくるというものなのですよ!
まずは、これまで通りに狩りをしながら、リルのレベルを上げて、ついでにわたしのレベル上げと魔法の練習もしつつも、リルの進化を目指すのです。
そして、行動範囲を広げて、どうにかして服を手に入れるのです。
交渉して魔石と交換するなり、盗賊からかっぱぐなり、あるいはそこいらの村から盗むなりするのです。
できればドロボーはしたくないのですけどね。
しかし、レベル上げとはいっても、わたし達はランクが高い魔物なのです。
いつまでもこの草原にいてはなかなかレベルが上がらないのですよ。
敵が格下しかいないですし。
ゴブリンや狼ではもはや経験値の足しにはならないのですよ。せめてオークくらいでなくては。
これは縄張りを移すべきなのですかね?
具体的には草原の先に広がる森に。
この前のキング達も森から来たっぽいですし、ランクの高そうな魔物がいそうなのです。
とりあえず、お試しでお引越ししてみるのですかね?




