ヴォルパーティンガー その23 第一回 チキチキ 逆バンジー魔法大会ー!
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素人が書いたつたない作品ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
うーん、風魔法で他に何かできないのですか?
・ウィンドボム 突風をあびせて行動を阻害、怯ませる。微妙。
・サウンドボム 空気を振動させて重低音を出し、敵を無力化する。あまりに大きな音は物理的な攻撃にもなり得るのです。いわゆるスタングレネード的な。指向性を持たせて、敵にだけ当てられたら、完璧なのです。
・サンドストーム 土と風の複合魔法。やはり殺傷力は低いですが、目くらましとしては有用なのです。
うーんうーん、やっぱり攻撃力低めなのですね。
何かないのですか? 何か。
あっ。あれはできないですかね?
・窒息、無酸素空気魔法。英語が分からないので、そのままなのです。あ、そのものずばり、『デス』、でどうなのデス?
これは……発動はしたのですが、生き物がいなければ検証のしようがないのですね。今度、ゴブリンにでも試してみるのです。
いきなり即死魔法ができてしまったのです。
もう少し、マイルドな攻撃はできないのですか?
・ヒモ無し逆バンジー魔法 強力な上昇気流で敵を吹き飛ばし、落下ダメージで攻撃する。
これは、けっこういい線いってるのではないですか?
飛行能力を持たない相手なら、数十メートル飛ばすだけでも即死級のダメージが出るのです。
まあ、この世界の魔物たちの身体能力やスキルも反則な物があるので、これだけで倒せるとは限らないのですけどね。
わたしは飛べるので、この魔法なら自分で検証できるのです。
というわけで、さっそく試すのです!
まずは、ヴォルパーティンガーに戻ってと。
それでは、第一回 チキチキ 逆バンジー魔法大会! なのです!
周囲の空気が一気に集まり、上昇気流を作るイメージなのです。
瞬間最大風速は100メートルくらいなのです?
イメージして、魔力を操作、さらに注いで……。
……3、2、1、バンジー!!
ヒュゴウ!
………………はへっ?
うわっ怖っ!?
一瞬にして、わたしの体は上空100メートル以上に持って行かれたのです。
……200メートル近いのではないですかね?
つかの間の浮遊感の後、徐々に速度を上げて落下していくのですよ。
地面に落ちた完熟トマトにはなりたくないので、さっさと翼を広げて飛翔するのです。
わたしが軽いのもあるのですが、逆バンジー魔法は大成功なのです!
ついでに落下地点に、アースランスでも生やせば完璧ですね。
あっ! さらに風魔法を活用した攻撃を思いついたのです!




