ヴォルパーティンガー その15 ✖︎オークの死肉→○生ハム
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つたない作品ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
アイテムボックス作成、大成功なのです!
あとは使ってみて、中の時間が遅延または停止しているか確認するのです。
それにしても、MPを500ポイントほど使ってやっとなのですね。
今のわたしのMPが1400弱だから3割強使ったのですか。
なかなかの消費量なのです。
魔法が得意なヴォルパーティンガーだからこれで済んだのかもしれないですね。
容量を少なくしたり、時間遅延など条件付けしなければ、もっと簡単にできたかもしれないのですけど。
おっと、容量も確認していないのですね。
まあ、この後大量のオークの死肉を入れて確認すればいいのです。
……死肉はちょっと言葉の響きが悪いのです。
せめて「オークの生ハム」くらいにしておくのです。
まずは、近くにあるキングの生ハムを入れてみるのです。
キングはスィートマイホームの近くで仕留めたのですからね。
首無し、心臓無しのキングのそばに行くのです。
……状況だけ見れば、猟奇殺人現場そのものなのですね。
ではさっそく、アイテムボックス!
からの……ちょっと待って、キングの体は持ち上げられないのです?
これは定番の、接触する位置にアイテムボックスを開いて、直接入れるパターンなのですか。
ということで再挑戦、アイテムボックスなのです!
よし! するっと入ったのです!
手を入れてみても入っているのは分かるし、容量も余裕っぽいのです。
あとはどれだけ入るか、なのですね。
と、キングのあったところの近くに黒い短剣のようなものが転がっているのですが……ひょっとして……?
やっぱり! あれはキングに折られた、わたしの角なのです!
ギザギザの刃がついたアルミラージの角。
たいへんお世話になったのです。
記念にとっておくのですよ。
それでは改めて大量の生ハムを回収しに行くのです。
ちなみに姿は変えて、今は素の角うさぎなのですよ。
リルを鑑定しているのですから、灰色まだら模様になってくれてもいいのに、何故か一番最初のアルビノの真っ白な毛皮なのですね。
これでも、ヴォルパーティンガーやアルミラージのゴールドよりは目立たないと思うのです。
特にティンガーは角も目立つのですから。
まあ、気配完全遮断をしていれば、そうそう見つからないとは思うのですけどね。
見つかっても大抵の魔物には勝てるし、そもそもわたしのほうが先に見つけるのですよ!
なんといっても、超感覚で索敵しているのですからね!
しかし、超感覚の索敵も相当ヤバいのですね。
草むらの中で視界が利かなくても200メートルくらい先の狼の存在がハッキリ分かるのです。
……目が使えれば、1キロくらいまでいけるんじゃないですかね。
あと、情報量が多くてちょっと頭が重いのですが、並列思考と思考加速を使えば問題なく処理できてるのですよ。
さすがに常にだと疲れるかもしれないですが、負荷をかけ続ければ習熟度も上がるのです。
あわよくばスキルが進化したり派生したりしてくれれば儲け物なのですよ!
今さら狼さんに用はないのですけど、どうも向かう先に居るようなのですね。
まあ生ハムが大量に転がってれば、食べに集まるというものなのです。
もとより、わたしだけでは食べ切れないので、多少のつまみ食いは許すのです。
しかし、魔石は渡さないのですよ!




