修行 その十二 神子 メルルイヤーは地獄耳!
हिन्दी: मेरे विनम्र काम को पढ़ने के लिए हमेशा धन्यवाद। मुझे उम्मीद है कि आप भविष्य में भी इसका आनंद लेंगे。
(今日はいつものご挨拶をヒンディー語で翻訳してみました。まあ、さっぱり分かりませんが、孔雀王とか読んでた世代としては梵字・サンスクリットに近い文字にちょっと萌えますね。)
「んーと。それじゃあ、いのししにしよっと!」
「聞けよ! 人の話を!」
メルルの超感覚でもうとっくにターゲットは確認できてるのよ?
そのうちで、一番近くて危険度の少ないのはいのししかなぁって。お肉も美味しいし。
ちょっと離れてるから目では確認できない……こともないかな? メルルもママやリルお姉ちゃんたちとおんなじ神眼をもってるからね! えっへん!
兎に角、目で見てなくても臭いや音、あと肌に感じる空気からも伝わってくる気配がわかるの。すごいでしょ!
ママが「優れた狩人は空気のゆらぎから獲物の存在が分かるのです」って言ってたし。
そのあとパパが「それって北斗◯拳ネタ? わかりにくい上に敵キャラだね!」って言って、ママに怒られてたんだけど……北斗◯拳ってなんだろ? 今度聞いてみよっと。
地上でさくてきしたのは初めてだけど、ちゃんとできてよかった! リルお姉ちゃんたちや玉兎のお姉ちゃんたちとかくれんぼした時よりもずっとずっと分かりやすかったし!
そろそろお兄ちゃんたちの息も整ってきたみたいだから、いのししさんのところへレッツラゴー! なの!
「あっ、待てコラ!」「止まれっての!」
あははは! 夜のおいかけっこも楽しーね!
思わずスキップとかしちゃうんだから!
それ、ピョーンピョーンっと!
「……おい、オレの目がおかしくなったのか? 三歳のガキがオレの頭よりも高く飛び跳ねてるんだが」
「……奇遇だな、オレの目にもそのくらい跳んで見えるぜ」
「(あいつ、マジもんの神の子なのか……!?)」
「(……さあな。だけど、貴族の子供だからって、あんなに跳ねるやつはいねえだろ)」
おっと、いけないいけない。ちょっと調子に乗りすぎちゃったかな。お兄ちゃんたちが声をひそめて内緒話してるの。
でも、メルルのお耳にはしっかり聞こえてるんだけどね!
メルルイヤーは地獄耳なの! えっへん!
地獄耳はママが教えてくれたんだけどね。
リルお姉ちゃんたちとかくれんぼした時に、音で探して見つけたらママがメルルのお耳をすごく褒めてくれて、「メルルイヤーは地獄耳ですね」ってお耳を撫でてくれたの!
その時はパパが注意? してたんだけどね。『ミラちゃん……すぐネタに走るのはやめようね? この世界では誰も分からないんだから』って。ママは顔が赤くなってたけど、ネタに走るってなんだろ? 今度聞いてみよっと!
うんうん、やっと森が見えてきたし、このままけもの道をたどって、お兄ちゃんたちをいのししさんのところへご案なーい! なの!
エピソードごとの視点、語り手の表記を、本文前のside表記から、タイトルの前の方に変えました。
もともと主人公視点一人称で、間話ごとに視点を切り替えてましたが、その時間話の語り手をタイトルに表記していた手法です。
とりあえずやってみましたが、おかしかったらまた変えるかもしれません。




