表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
604/621

番外編 その41 ミラさんの育児日記9

いつも、つたな作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。

m(_ _)m


これからも楽しんでいただけると嬉しいです。

『メルルがどのような神になるのか。あるいは真の神として立たずに、ただ神の子として生きるのか。まだ未来は決まってはいません』


そう。アシュアンナお義母様の言う通り、メルルがどういう存在になるのかはまだ分からないのです。

母としては、別に神にならなくても構わないんですけどね。だって責任とか義務があるし。


神としての司るものが決まってしまえば、あとはブラック企業も真っ青な永遠に続く業務が待っているのです。まあ、神になれば並列思考(神)とか、思考加速(神)とかあるからなんとでもなるのですが。

今も話し合いをしながらも、アシュアンナお義母様は世界の豊穣を、ルーナ様は魂の輪廻をしっかり管理しているのです。

むしろ、新米神様のわたしと違って御歳(おんとし)うん億歳のでぇベテランですから、マルチタスクだって軽いもの。いったい、どれだけのことを同時に処理しているんですかね、この二神は。

この星は地球ほど人口爆発してないし、文明が完熟してるわけでもないですが、それでも毎日どれだけの命が死んで、生まれているのか。考えるだけでも気が遠くなるのですよ。


おっと、話が逸れたのですが、ようは責任など負わずお気楽に神の子として生きたって、それはそれで別にいいのですよ。神でなければ地上に行くのもわざわざ許可も必要ないからお使いも頼みやすいですし。

その場合、立ち位置としては眷属に近いですかね。


ただ、親としてはやっぱり母を超えた神格になって欲しい、なんて気持ちもあるわけで。複雑な心境なのです。


『わたしは……メルルに何かを強制したくはないのです。ただ、メルル自身が選べる選択肢を増やしてあげたい。そして、メルルが決めたのなら応援してあげたいのですけれども……世界を管理する神々の側からすると甘い考えなのですかね』


眉根を寄せ、悩みながら自分の考えを言うと、周囲の空気が緩んだような気が……。なんで、みんなして生暖かい目で見てるんですか?


『うふふふ。それで構わないわよ、ミラちゃん。わたしだって、可愛いメルルに厄介ごとを押し付ける気なんてありませんからね。たしかに、この世界を補完してくれる神格は欲しいけれど、絶対に必要というわけでもないのよ?この世界は今もちゃんと回っているし』


ニコニコと話すアシュアンナお義母様。まあ、可愛い初孫に無茶を言うとは思ってないですけど。


『そうさ!メルルはまだ二歳なんだからね!それに僕たちみたいに神として「そうあれかし」と創られた存在じゃないから、今すぐに神格を上げたところで制御仕切れないだろう。まずは愛情を持って育てることが先だね。もちろん、我欲に塗れたり傲慢にならないように躾や教育は必要だけどさ』


ダダ甘のパパが躾とかよく言うわ!

まったくもう、叱る役はいつもお母さんじゃないですか!わたしだって憎まれ役以外もやりたいんですからね!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
「そうあれかし」として生まれた神は、月神、愛美神、戦神の三神だねぇ。 ミラの父である進化を司る龍神の他、智神は外神だし、人間上がりの技芸神、鍛冶神。 普通なら月神と結婚して神格を得るはずだったミルラー…
》それに僕たちみたいに神として「そうあれかし」と創られた存在じゃないから、 「そうあれかし」って、「そうあるべし」とかの方言ですか? 初めて見る言葉遣いだ・・・
更新お疲れ様です。 元Twitterの投稿が一時期話題になった(要約すると子供の時に散々親の都合で締め付けられた人生→大人になって不摂生全開生活になって親に「NDK?NDK?」してるやつ)こと有りま…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ