番外編 その40 ミラさんの育児日記8
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
先日、初めてミラさんのイラストのラフ的なものを少しだけ見せていただきましたが、これがまあ可愛い!テンション上がるわぁ〜!(๑˃̵ᴗ˂̵)
なんと言いますか、ミラさんってこんな顔してたんだなぁ、とプロのお仕事に納得と感心した次第でございます。
色々と順調に進んでいるようで、ありがたい限りですね。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
お風呂上がりの全力疾走が効いたのか、ベッドに横になるとすぐに寝息をたて始めたメルル。
すやすやと軽く微笑んでいるかのような寝顔はまさに天使!めっちゃ可愛い!
ずっと眺めていたい名残惜しさを振り切って、メルルを起こさないようにそーっとベッドから離れると、部屋を出る前にもう一度寝顔を確認。
今晩のメルル当番に任せて部屋を後にするのです。今日の当番であるオデットさんに頷くと、微笑んで軽く頭を下げて見送ってくれたのです。
当番は部屋の中で不寝番、いわゆる宿直ってやつをしてくれるのですよ。これで安心して娘のそばから離れられるというもの。
さてと……ここからは大人の時間なのです。
といっても、別にエロいことするわけじゃないんですけけどね?ただ、お子ちゃまが居ない時間、場所で話し合いをするってだけで。
『ミラちゃん。寝かしつけ、お疲れ様』
ゆったりとしたリビング風のお部屋に集まったのは、わたしの旦那様である月神ルーナ様。そのお母様であり、わたしの義理の母でもある地母神アシュアンナ様。わたしの初生の母である地龍王ディアお母様。あとは宿直のオデットさんを除いたリル、ラン、レイ、ユルグルコンビのいつものメンバーに、玉兎パイセンから代表して古参のリリアナさん。
みんなそれぞれソファに座ったり、フカフカ絨毯の上で寛いだりしているのです。ちなみにソファにはルーナ様、アシュアンナ様、ディアお母様とわたしが。絨毯組は珍しく全員元の姿で寝そべったりお座りしているのです。プチ動物園ですね。または触れ合いコーナー的な。
リルがちょっとソワソワしてたので、手を差し伸べると嬉しそうにわたしの膝の上にのってきたのです。最近はメルルにかかりっきりで抱っことかしてあげてなかったですし、たまにはいいですよね。
ゆっくりと頭を撫でてあげると、目を細めてうっとり顔のリル。
するとレイがヤキモチ焼いて寄り添ってくるのも、いつものやつですね。
『フフフ、ミラちゃんに甘える姿を見るのも久しぶりね。メルルが寝ている間だけなのだから、今のうちにしっかり甘えておきなさいな』
ニコニコと声をかけるのはアシュアンナお義母様。
その後、真面目なお顔で話し合いを始めたのです。
『さて、みな分かっているとは思いますが、今日はメルルの神格について話し合おうと思います』
そう。
わたしの、わたしたちの娘メルルことメルルーナは月神と愛護神の間に生まれた神の子。
本性が角うさぎであるわたしが母体になったためか肉の体を持ち、角うさぎに変化することもできるようになったのですが……。神としてはまだまだ未熟というほかなく。
特に司るものも決まってないし、ましてやごく一部の親しい人達以外には認知されていないから信仰もないため、その神格は不安定で未だに定まっていないのですよ。
今のメルルは神格的には亜神であるリルたちよりも低いのです。
リルやランたちは、地上で自らを鍛えレベルを上げたし、魔物のスタンピードを抑えた時に人々の前で戦ったからある程度、信仰されてもいるわけで。
わたしが昇神した段階で、眷属としての地位も確立したし。
もちろん、素質や潜在能力でいうとまた話が違うんですけどね。
なにせ、スタート地点が違うし。
わたしやリルたちは地上の、それも最弱レベルの魔物から進化したのに比べ、メルルは最初から神の子ですからね。ここから鍛えたら、どこまでの存在になれるのか。……少しだけ楽しみでもあるのです。
もっとも、メルルに昔のわたしたちのような死と隣り合わせの限界突破なサバイバーにはなって欲しくはないんですけどね!




