表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
602/624

番外編 その39 ミラさんの育児日記7

いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。

m(_ _)m


うちの妹といい(40うん年前)、甥っ子(5、6年前)といい、なぜ小さい子供は風呂上がりに走り出すのか。全裸で。

たぶんですが、大人が慌てるのが楽しいんでしょうね。あとは開放感?

楽しいのは分かったから、早く拭いてパジャマを着なさい!(^◇^;)


これからも楽しんでいただけると幸いです。

メルルを産んでから二年ほどが経った、今日この頃。

本日も育児という名の戦いが始まるのです……。


『待てコラー!』


「キャ〜〜〜♪」


二歳になった最愛の娘、メルルことメルルーナは、お風呂上がりのあられもない姿でわたしたちを振り切り脱走!

珍しく一緒にお風呂に入っていたルーナ様から受け渡される際の隙を突かれた格好ですね。


もう!しっかりしないとダメじゃないですか!


『ゴメンて!まさか体も拭かずに走り出すとは思わなかったし!』


腰にタオル的な布を巻いた状態で追跡に加わろうとするルーナ様ですが、とりあえずステイで。

メルルが(マッパ)で独走してる上に、半裸の男が追いかけるとかお巡りさんに通報待った無しなのです!

痴漢になりたくなかったら、まず服を着ろ!


ガーン!とショックを受ける夫は放っておいて、メルルを追いかけるのです。

こんなこともあろうかと、玉兎パイセンたちで警戒網を張ってたのですが……。


なんと!

メルルは角うさぎへの変化も使ってすり抜けたのですよ!

パイセンたちは、幼児姿のメルルを捕まえられるように全員人型に変化していたのですが。

メルルは捕まる寸前に角うさぎに変身して腕をすり抜け、脚をくぐり、再び幼児に戻ってまた走り出す!


変化も完璧に使いこなしているとか、我が娘ながら大したものですね!

脱走に使うんじゃなかったら手放しで褒めるのに!


フゥ……。

わたしは一つため息をつくと、妹たちに作戦を伝えるのです。


総員フォーメーションB!

作戦(オペレーション)短距離走(スプリント)発動!


リル、ラン、レイたちから『了解なの(いたしました)(なのデス)!』の声が届くと、彼女たちはそれぞれ持ち場につくのです。


警戒網を張って待ち受けるのではなく、追い立てる形で並走。むしろ、競争を仕掛けるのですよ。

もちろん、ガチで走れば余裕で追い抜けるのですが、そこは手加減していい勝負に持ち込むのです。


すると、負けないぞう!とばかりに本気で走り出すメルル。

そんなメルルの進行方向にわたしは転移すると、タオル的な布……もうタオルでいいや、それを広げて膝をついて待ち構えるのですよ。ついでに応援なんかして。


『頑張れメルルー!』


「ママー!」


ニコパで声援に応えてラストスパート!

そして、そのまま一着でゴールイン!おめでとう!


大判タオルで体を包んで抱きしめた後、髪をワシワシと拭くのです。


「めるるがいっとーしょうなの!」


ムフー、とご満悦の様子のメルル。ほんのり桜色に上気したほっぺが可愛いですね。


……可愛いんですけど、わたしはメルルの将来が少しだけ心配なのですよ?

まったくもう、入浴のたびにマッパで脱走はやめて欲しいのです!


あと、全裸で徒競争とか古代オリンピックか〜い!

しかも女子で幼児でとか、二重にアカンのですよ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
裸で走る幼女とおっさん(笑) ナーロッパ世界では、警察組織が未発達なので、犯罪者の取り締まりは軍の仕事ですね。 警備兵とか巡視兵、王都などなら騎士の仕事。 まあ、巡視兵ならお巡りさんでもいいのでしょう…
うん。 やっぱり、その方向ですよね(笑) そのあたり、保育園辺りの保母さんのテクニックかも?です。
更新お疲れ様です。 ホントなら怒らなきゃダメなとこかもしれないですが…上手いこと誘導して『身体や髪を拭く』という本来の目的に繋げるやり方は、思わずアイ○みたく「やるじゃない」とニッコリしますね(笑)…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ