番外編 その32 ミラさんの出産死闘伝⑨
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
今日は、TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す〜ヘンダーソン氏の福音を〜、の新刊が届いたので書籍化校正作業は中断です。……嘘です。ほぼ終了しております。
でも、楽しみなのは間違いないですね。新刊も書籍化もね?^_^
これからも楽しんでいただけると幸いです。
爺さんズの手から離れると、かわるがわる交代で抱っこされていく我が娘。……あの、生まれたばっかなんでほどほどにね?
『ふわぁぁぁ……メルルちゃんはなんでこんなに可愛いのかなぁ……!初めまして、リルお姉ちゃんですよぉ?』
『リル姉ちゃんはママ姉ちゃんの妹なんだから、リルお姉ちゃんじゃなくて、リル叔母ちゃんなのデス!』
ブッ……!またゴタ娘が余計なことを……!
と思ったら。
『あっ、そうなの!メルルはミラお姉ちゃんの子だから、リルの姪なの!だからリルおばちゃんなのよ!』
煽りは不発ですね。ただ家族が、それもめっさ可愛い姪っ子が増えたのが嬉しいだけのリルには通じなかったのです。
……見た目十二、三歳くらいの美少女が叔母さんと言われても少し違和感があるのですが。
『アシュアンナ様とディアお母様がいらっしゃるので、わたしたちの出る幕はあまりありませんでしたね。ですが、かつて誓った通りに、ミラお姉様のお子であるメルル様のお世話はお任せください!』
『フフフ……ミラ様の子供であるメルルーナ様をこの手に抱けるなんて、なんという喜びでしょう!諦めずに祈り続けてよかった……!』
ランとオデットさんのしっとり侍女コンビも優しい手つきで抱っこしているのです。というか、服装も相まって絵になるというか、映えるってやつですか?
それと、亜神であるみんなからも祝福を与えられているようですね。うんうん、みんなありがとう。
『は〜〜メルルちゃん可愛いですね〜〜〜。胸と子宮がキュンキュします〜〜〜!』
『何言ってんだテメェ!?胸は兎も角、子宮は無えだろうが!』
……ますます女子力が高まっている様子のグルン君。もうグルンちゃんと呼ぶべき?男の娘だけど子宮もあんのか?半陰陽?
『いや、違えし!』
『主様の子をこの手に抱ける日が来るとは……感無量でございますね』『そうそう!』『そうです!』『その通り!』『はうっ!本当に可愛いですね!』『むしろ可愛い過ぎでは?』『主様とおひいさまのお子様なのですから、当然です!』
リリアナさんの手から、玉兎パイセンたちの手に……ああぁぁ、ちょっと気をつけて!落とさないでね!?
まあ、いうて神の子ですから、床に落ちたくらいで怪我なんかしないとは思うのですけど。でも、生まれたばかりで床に頭突きとかトラウマになるんじゃ?
『はいはい、お祝いもそこまでよ!まずはミラちゃんとメルルちゃんを休ませてあげなきゃね?
ごめんなさいね、ミラちゃん。騒がしくしてしまって。まずは体力……は魔法で回復してるから、ゆっくり寝て心を休ませてあげて。メルルちゃんもね?
ウフフ!明日からは楽しくも大変な毎日が始まりますからね!だから、今は休みましょうね』
そう言って、ベビーベッドにメルルを寝かせて、わたしにも横になるように言い聞かせてくるのですよ。
ここはお言葉に甘えて、一休み一休み。
お義母様……ありがとうなのです!
そして、メルル……わたしの可愛い娘も、おやすみなさい。寝る子は育つのですよ?




