番外編 その31 ミラさんの出産死闘伝⑧
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
すみません、書き上げてはいたんですが寝落ちて投稿してませんでした。
今日は赤ちゃんの名前が決まります。可愛がってあげてね?
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
ムフー。
嫁になる前からそう思ってたのですが、結婚する以上は旦那を支えるなんてのは当たり前のこと。
しょーもないボケには容赦なくツッコんで、キリキリ働かせるから安心して欲しいのです!
『えー!?母上が言ってるのはそういうことじゃないと思うんだけど!』
『プッ……クスクス。そうね、そういうことではないけれども、あなたたちはそれでいいのでしょうね。まったく仲の良いこと!』
そうですか?
まあ、最初から仲が悪かったことは一度も無いですけど。夫婦喧嘩っていっても、だいたい馬鹿やったルーナ様をわたしが一方的にボコってるだけですし。……あんまりやりすぎると、夜に仕返しされるから加減が難しいんですけどね。
ちょ、ちょっと顔が熱いけど、そんなことより大事なことがあるのです!
ルーナ様!
『ハイッ!?』
この子の名前はちゃんと考えてくれたんですよね!?
『もちろんさ。神眼で確認してたから女の子だってのは分かってたしね』
胸に抱く赤ちゃんを愛おしそうに見つめると。
『この子の……君の名前は、
【メルルーナ】
愛称はメルでも、メルルでもいいね。
ようこそ、メルル。可愛い僕の娘』
ルーナ様が名付けと同時にわたしたちの娘、メルルーナの額に口づけすると……体が白く光ったのです。それが収まると、あれ?
なんだか、ひとまわり成長してないですか?
ちょっと肉付きが良くなって、ほっぺもフクフクしてるような。
神の子でも名付けで進化するんですかね……?
『わあ……!メルルちゃんがもっと可愛くなったの!ルーナ様、リルにも抱っこさせて欲しいの!』
『僭越ですが、わたしたちにもお願いいたします、ルーナ様!』
『待て待て!まずは爺さまたちに初孫を抱かせてあげて?』
そ、そうでしたね。部屋の隅で空気になっていた爺さんズ(太陽神&龍神)が居たのですね。
出産にはもちろん立ち会えなかったし、ずっと待ってたわけですから、そこは優先してあげるべきなのです。
あ、お母様たち(地母神&地龍王)はメルルを取り上げたときに、もう抱っこは済ませているから問題なし。
ルーナ様の手から、まずは太陽神ソルリオス様へ。
……わたしが転生したばかりの赤ちゃんモードで会った時よりもさらに目尻が下がって、威厳がすっかりどっかに飛んで行ってるのです。
『うむ。世界一可愛い赤子であることは疑いないな。メルルーナ、メルルよ。そなたが太陽の元にある限り、我が祝福が降り注ぐであろう』
はい、太陽神様の祝福をいただいたのです!それも、かなり重め!普通に孫バカかな?
ま、まあ、ありがたいですけどね。
続いて、龍神ヴァスキデオス様の手に。
『……………………………………』
……いや、なんかしゃべれや!
っと、初生の父親&格上の神様相手に失礼したのです!
太陽神様にも劣らぬ美形偉丈夫が、じいっと腕の中の赤ちゃんを見てるのですよ。その眼差しは限りなく優しく、潤んでるのです。感激し過ぎて言葉も出ないのですか?
『…………なんとも美しいな。ミラが生まれた時を思い出す。よく頑張ったな、ミラ。我が孫メルルーナには、この身からも祝福を送ろうぞ』
お父様……ありがとうなのです。




