番外編 その26 ミラさんの出産死闘伝③
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
なんとか間に合ったけど、内容も間に合わせなのはまことに遺憾であります。
内容につきましては、追って前向きに善処する所存ではございますが、いかんせん締め切りが迫っておりまして、次回の投稿がいつになるかは確約できないのであります。そのあたりをお含みおきくださいますよう、あらかじめお願い申し上げる次第でございます。
長々と政治家の答弁風味でお送りしましたが、これからも楽しんでいただければ嬉しく存じます。
なんで見るのかなんて、決まってるじゃないですか。レイのマッサージの生け贄になって欲しいのです。
『試験官って、絶対別の意味で言ってるよね!? 僕だって嫌だよ? あえて痛い思いなんてしたくないんだからね!』
チッ。往生際が悪いですね。
今、ルーナ様はお産の役にはたってないんですから、レイの実験台になって間接的にでも有用なとこを見せておかないと部屋から追い出されてしまうのですよ。それでもいいのですか?
『うっ……。それを言われると弱いけど、実験台って言っちゃってるじゃないか! 僕、これでも序列第三位神様なんだけど?』
だからこそなのです。
高位の神だから、亜神の全力マッサージにも耐えられると思うのですよ。これが同格の亜神同士だとダメージが大きそうですからね。大丈夫。ランちゃんを監修につけるから、ここはお願いするのです。
さもないと、わたし自らの体で試さざるを得ないのですよ?
『くっ……! 仕方ない。分かったよ、ミラちゃん……。君にそんなことをさせる訳にはいかないからね。僕が引き受けようじゃないか!』
よし、釣れた!
レイ〜! 生け贄ができたのですよ〜?
『正直すぎるでしょ?! せめてもう少し隠そうよ!』
『ルーナ様、ありがとうなのデス!』
『レイのわがままにお付き合いいただき感謝いたします。それではこちらにどうぞ』
ランちゃんに促されて、部屋の隅にある長椅子にうつ伏せで横たわるルーナ様。ちょっとだけ顔色が悪いのはご愛嬌。
『いったい何をされるんだろう……ドキドキ』
なんだ、余裕綽々じゃないですか。これなら大丈夫そうですね。
『ではレイ、まずは身体強化や神獣変化のない状態でマッサージをしてください。教えた通り、手のひら全体を使って、背筋にそって圧迫と緩和を繰り返して。そう、上手ですよ』
『あれっ? 意外とまとも。普通に気持ちいいね』
おおっ! レイが成長している……!
いつまでも傍若無人に暴れる、ごた娘じゃないってことですかね。
『次は、親指に力をこめて指圧してください。
神気や魔力の流れに沿って、揉みほぐすように……。今のレイなら見えますよね?』
『こうデスか?』
『あっ、やばい……寝ちゃいそう……』
おうコラ! 奥さんが陣痛で苦しんでる横で、マッサージで気持ちよくなって寝る旦那とかありえないですからね!? ってイタタタ、また来た!
『さて、ここまではいいでしょう。
次は身体超強化と神獣変化の併用をしましょうか。
ルーナ様。念の為、神気で防御力を上げてください。万が一、お怪我でもされては申し訳ありませんので』
『頑張るのデス! 神獣変化! 身体超強化なのデス!』
『……あははは〜。なんか嫌な予感がするなぁ〜?』
日本の政治家も微妙ですが、某コメリカ大統領はどうにかならないですかね?ならないですよね。^_^;




