番外編 その21 ミラさんの子作り奮闘記⑦
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
風邪ひーたー。(^◇^;)
年末年始も過ぎ、暇になったところで順番にインフルや風邪で倒れて行く仲間たち。
同僚と無事なのはわたしたちだけだよねー。などと話した直後に熱が出まして、病院へ。幸いコロナやインフルではなかったですが、ホント油断したらダメですね。
まあ、一番忙しい時期に倒れるよりはマシですが、みなさまもお気をつけて。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
うううぅぅぅ……。
あああぁぁぁ……。
ぎもぢわるいぃぃぃ……。
ゆったり広々とした長椅子に座り、柔らかいクッション盛り盛りで上体を乗せて、絶賛つわり中のミラちゃんなのです……。
食べ物も喉を通らないし……。まあ、神様ですから何も食べなくても死にゃあしないんですけどね。
妊娠が発覚してから、すぐに身内に報告。
みんな、とても喜んでくれたのですよ。
特にディアお母様は感激のあまり泣いてらしたし。
なんなら今も隣りに座って、腰のあたりを撫で撫でしてくれてるし。ありがとう、お母様。
ついでに、リルやラン、オデットさんたちに元の姿に戻ってもらってモフモフに埋まってるし、抱きしめてもいるのですよ。ああああ、癒される……。
最初は良かったんですよ。
ただ、喜んで祝福されるばかりでしたから。
ところがひと月もすると体調に変化が……。
なんだか、いつも気持ち悪いし、食欲が無くなるし、吐き気とかもするしと大変なのですよ。
これが世に言う、悪阻ってやつなのですね。
神でも悪阻になるのですか? と地母神様に聞いてみたんですが。
『そうね……。ミラちゃんの場合は、角うさぎとしての肉体を持ったまま神へと至ったから、他の神々と違って肉の身の制限を受けるのでしょう。当然、出産もね?』
ええぇぇ〜〜?
そうなんですか〜?
つまり、肉体があるから悪阻もするし、産みの苦しみも味わうことになると。
うへぇ、嫌だなぁ。
あの、♪チャラリー鼻からスイカ〜、が出るほど痛いという、出産を体験しないといけないのですか。
今から怖いですねえ……。
というか、鍛治神様や技芸神様だって、人から神へ至ったのですから条件は同じなのでは?
『うーん。彼らはちょっと違うんだよね。
鍛治神は、体の半ば以上を機械化してるからねえ。タロースを作った時の技術をさらに洗練して、自らの体を作り上げたのさ。そのことでドワーフとしての寿命を超越して神になったわけだね。そもそも男だし。
技芸神の場合、百歳を超えて研鑽を重ねた結果、肉体の軛を解脱して神になったから、今は精神生命体に近いかな。普通の生殖行為が出来ないわけじゃないけど、する意味がないんだよね。』
ガーン。
今明かされる神々の秘密。
鍛治神様はサイボーグ戦士だった!
そして技芸神様は仙女だったのだ!
つまり、悪阻になるのは……?
『今のところミラちゃんだけじゃない?
神としての初悪阻だね! おめでとう!』
うっさいわ!
そんな初物はいらないのです!
オエップ……!




