番外編 その19 ミラさんの子作り奮闘記⑤
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
今日は、本好きの下剋上と魔力チートな魔女になりました、を買ってきたので執筆はお休みです。
カサイサンの次回作にご期待ください。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
うそーん!?
ちょっと!ちょっと待って!
なんで、初代角うさ母さんの魂がわたしの中に入っちゃうんですか!?
別に神様になったからって、わたしの権能的に断罪や浄化はしても、魂を吸収するなんてことは……まあ出来なくはない、かも?
言ってみれば、魔物時代に魔石を食べるようなもので、エネルギーの塊であり、個人の人格や経験の集積である魂を捕食吸収することは可能といえば可能かもしれないし。
でもでも、そんなこと意図してやらない限り発生しないはず。
ましてや、初代角うさ母さんの魂を吸収しちゃったらアカンやろ!
わたしの体、どないなっとんねん!
はっ!
そうだルーナ様!
権能で魂を分離出来ないですか?
親殺しどころか、親喰いとかシャレにならんのです!
『やってみるね!
…………う〜ん、ミラちゃん。残念ながら、ミラちゃんの中にもさっきの魂は確認できないかな。やっちゃったねー(笑)』
うそーん!?
わたし、母親(の魂)食っちゃったの⁈
てか、おいルーナ様!お前も笑ってる場合かい!!
吐け!吐くんだじょー!
指を喉の奥に突っ込んで……オェップ。
って、口から入れたわけでもないのに、胃から出てくる訳もなし!落ち着け!わたし!
『……っ!ミラちゃん待って!
ほんの僅かだが魂の存在を感じる……これはお腹のあたり?胃じゃなくて、もっと下の方…………ってアレ?』
お腹?
じゃあやっぱり、消化しきる前に吐かなくちゃ!
いやいや、いっそハラキリして取り出した後、魔法で直しゃいっか⁈
おもむろに七角神剣を取り出そうと思ったら、ルーナ様に羽交い締めにされたのですよ。
『待って待って!切腹する前に話を聞いてよ!?』
止めてくれるなルーナ様!
これも大恩ある自分の(元)母うさぎ(の魂)を助けるためなのです。
ここは武士の情でハラキリを許して欲しいのですよ!
『だから待ってってば!!
身重のミラちゃんに切腹なんてさせられるわけないじゃない!!!!』
殿中でござる!殿中でござる!
なんて、月神宮の中だから宮殿って言っても、ある意味間違ってないですけど……………………今、なんて?
『ボケを挟むとは案外余裕があるのかな?まあ落ち着いてくれたならいいけど。
ミラちゃんは今、身重なんだから腹切りなんて論外だからね?』
身重?
『そう身重。』
誰が?
『ミラちゃんが。』
し、失敬な!わたしはそんなに太ってないのです!
『分かってボケてるよね⁈身重、つまりミラちゃんは妊娠してるってこと!』
妊娠って、あの妊娠!?
わたし、妊婦さんだったの!?
いつの間に!!?
気付けば、もう今年もあと僅かとなりました。
インフルやマイコはーんが流行っているようですので、皆様もお体に気をつけてくださいませ。
良いお年を。^_^




