ヴォルパーティンガー その1 ヴォルパーティンガー?なのですよ?はじめてのまほう(使うほう)
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m(_ _)m
キング戦が終わるまで連続投稿させていただきました。
いやその、自分が、クライマックスは一気に読みたいタイプなもので・・・。
ここまで、つたない作品ですが読んでくださり感謝いたします。
これからも楽しんでいただけたら嬉しいです。
すぐさま振り返り、リルのもとに走るのです。
……強化しなくてもめっちゃ速いのですよ。
リルは意識もなく、ぐったりしているのです。
胸が上下しているので、まだ息はあるのですが呼吸も早く、危険な状態なのですよ。
わたしはリルに角を向けて魔力を高めるのです。
魔法を使ったことは当然ないのですが、今こそ使うべき時なのですよ!
幸いなことに翼と同じく、魔法の使い方もなんとなく分かるのですね。
光魔法を選択、ヒール的な? 魔法をリルに使うのです。
角が光り、その光がリルに注ぐのですが、光が足りない気がするので、角にさらに魔力を注ぎ込む!
イメージは、ハイヒールかオールヒールか、はたまたリフレッシュか。
とにかくキズよ塞がれ! 内臓損傷もなおれ! 血も増やせ! 的なことを念じながら魔力を注ぐのです。
やがてリルの呼吸が安定して、表情も落ち着いたので、ようやく一安心なのですよ。
ハァ〜〜〜〜〜〜〜〜。
今回ばかりはヤバかったのです。
月神様の助けがなければ、確実に二匹揃って死んでいたのですよ!
まあ結果良ければ全て良し! なのです!
とりあえず、リルを近くの巣穴に連れて行って休ませるのですよ。
……このままの姿では支障があるのですね。
何故ならわたしには長めの牙があるのですから。
しかも、しっかり鋭いのです。
甘噛みして運ぶとか無理っぽいのですよ!
角で押すとか論外ですし。
もっと切れてまうやろ!
ではどうするか、なのですが。
あまり気は進まないのですけど、『変化』を使ってみるのです。
人間の手が使えれば、リルも安全に運べるはずなのです。
というわけで、レッツ変化!
ボワっと! ……しないのです?
進化した時みたく、身体が金色に光っているのです。
また、痛痒い感覚が過ぎると、わたしの視点がかなり高くなっていることに気がつくのです。
うわっと⁈
ちょっとめまいがして、ふらついてしまったのです。
……もともとのうさぎの視点が、ちょっと大柄とはいえ十数センチ、後ろ足で立って背伸びしても四、五十センチくらいなのです。
それが突然に三倍以上になるのでは、ちょっと戸惑ってしまうのも無理ないと思うのです。
けっして急に低いうさぎの視点から、高い人間の視点になって、ドキドキしたり怖くなったりしていないのです!
自分の体を見下ろして見ると、透き通るような白い肌にうっすら血色が通って健康的な感じですね。
お胸は……やや小ぶりではあるのですが、形は悪くないのです。
全体的に細めの筋肉質な体つき、なんかアスリートっぽい体型なのですね。
顔や瞳の色は鏡がないから分からないのですが、横に見えている髪は肩を過ぎるくらいのピンクブロンドなのです。
……毛髪の色が派手なのは、もう諦めたのです。
と、自分の体のことは置いといて、リルを安全な場所、スィートマイホームに運ぶのです。
ヴォルパーティンガーもネットで調べて、再設定しました。
ジャッカロープさんが日の目を見ずに終わってしまったのが少し不憫です。
再登場の機会はあるのですかね?




