番外編 その16 ミラさんの子作り奮闘記②
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
早いもので、もう今年もあとわずかとなりました。
毎年のことですが、年末年始はセールのオンパレード。ブラックフライデーから始まり、クリスマス、お正月と忙しい時期になります。
だからってわけじゃないですけど、番外編はこれから週一くらいで更新していく予定です。このくらいのペースならストックも貯まるはず。たぶん。
いつまで続けられるかは分かりませんが、これからも楽しんでいただけたら嬉しいです。
今日も今日とて、神様のお仕事〜っと。
神殿に参拝する子供たちに祝福を与えたり、地上の様子をのぞき見したり、リルや玉兎パイセンたちとモフモフしたり、凶悪犯の裁判をのぞき見したり、化身を降ろしてフィリーやリルカたちとお茶したり、地上の角うさ母さんをのぞき見したりと、毎日忙しいんですからね!
は〜、いそがしい、いそがしい。
『ミラちゃん……神格を得たんだから、忙しくても並列思考で大丈夫なはずだよね?』
う、うるさいのです!
たしかに並列思考(中級神)ともいえるスキル的なものは持ってるんですけどね?
それでも慣れるまでは大変だったんですから!
ま、まあ、六花化身・全元素衝破を使った段階で、六分割、いや自分自身を入れて七分割の並列思考をして、しかも寸分の狂いもなく各属性魔法を等分に圧縮しているわけですしね?
祝福を与えながらモフモフするのも、裁判の傍聴しながらお茶するのもお手のものなのですが。
さすがに何年かたてば慣れたのですけど、いつもどこか頭の中でお仕事してる状態ってのは、気の休まらないものなのですよ。
それを全世界で死にゆく魂を認識、管理するルーナ様は流石のひと言ですね。
『いやあ、それほどでもあるかな!ハッハッハッ!
さっすがミラちゃん、わかってるぅ!それでこそ僕のお嫁さんだよね!』
はいはい、さすがルーナ様ですね。さすルー、さすルー。
さて本日、そんなさすルーな旦那様に案内されたのは、月神宮の奥深くにある魂の保管庫的な場所。
ここにいる魂たちは、例えば傷ついたために輪廻に耐えられるようになるまで傷を癒すもの。
功績を積んだため、さらに高い格の生命に産まれるために魂の力を醸成しているもの。
あるいは、罪の穢れが落とし切れずに浄化を待つもの。
などなど、今すぐには輪廻の輪に戻せない魂を管理している場所なのですよ。
まあ、すでに浄化や断罪で数回来ているから、勝手知ったる他人の我が家、と言ったところですね。というか、他人ではなく旦那の職場ですけど。
『なに言ってるのさ、ミラちゃん。
結婚したんだから、ここ月神宮は僕の家であると同時にミラちゃんの家でもあるんだよ?君が望む限り、どこに行こうと何をしようと自由さ!』
あっ、そうですか。
でも、それぞれに職分というものがあるのですから、それを侵犯する気はさらさら無いんですけどね。仕事が増えるのも面倒臭いし。
『残念!ミラちゃんにはもっと色々手伝って欲しかったんだけどね〜。』
やなこった!
わたしは自分の仕事だけやって、あとはのんびりすろーらいふを楽しむのです!
……まあルーナ様がどうしてもって言うなら、しょうがない手伝ってあげないこともないですけどね。
『ツンデレ乙!』
うっさいわ!!
さて、今日も汚れた魂を浄化して、さあ帰ろうかという時になんだか気になる魂を見つけたのです。
そこは生前の功により、より高い階位の生物に転生するため力を蓄えるという魂たちの中。
言わば長期熟成中の魂のひとつですね。
わたしが通りかかると、柔らかく光りを放った気がするのですよ。
うーん、超熟魂に知り合いなんていたっけ?
蜘蛛ですが、なにか?のスマホゲームを始めました。
基本無料なんですが、課金が巧みすぎて少しずつ出してしまっています。……だって¥100からスタートなんですよ?
お茶とか買うような気持ちでついつい払ってしまい、積もり積もって数千円に。万単位にならないよう気をつけますね。(^^;




