アルミラージ その42 決着。
ヴォルパーティンガー lv1 ♀
名前 ミラ
ランク A
HP 590
MP 1253
STR 413
VIT 352
AGI 680
MGI 1481
スキル
魔神撃 魔力感知 魔力操作 魔力視 解析鑑定 身体超強化 剛力 剛体 万物感知 超感覚 気配完全遮断 隠蔽 バックスタッブ 脱兎 従魔
念話 繁殖 飛翔 土魔法 水魔法 風魔法 光魔法 闇魔法 時空魔法 思考加速 並列思考 変化 人語(会話・読解)
称号
ゴブリンキラー ウルフキラー オークスレイヤー ジャイアントキリング 魔物の殺戮者 暗殺者 罠を張る者 隠れ潜む者 マジックマスター 賢者 保護者 姉御肌 リルの姉 月神に捧げられし者 月神の加護 月神の婚約者
なっ⁈ ヴォルパーティンガーって何なのですか⁈
『ヴォルパーティンガー ジャッカロープの上位進化系種族。鹿の角、狼の牙と尾、獅子の腕、鷲の翼を持つ。ジャッカロープと同様にその角は極めて鋭利で武器として使用される。また魔法の焦点具としても非常に優れているため、魔法が得意であり、複数属性を自在に使いこなすという。その乳はエリクサーにも匹敵するため、採取できれば高値で取引される。
雑食。気性は温厚で、人語を解すことから人種と会話が可能である。また、人型に変化が可能であり、その姿は非常に美しい。ヴォルパーティンガーを見つけることができるのは、若く美しい女性だけ。それも満月の夜のみといわれている。』
……なんかもう、お腹いっぱいなのです。
これは、ルーナ様が手助けしてくれたから上位種に進化できたのですかね?
まあ検証は後回しにして、さっさとキングを倒して、リルの治療をするのです!
こっちを呆然と見上げているキングなのです。
うんうん、気持ちは分からんでもないのですよ。
あと一歩でとどめを刺すところまで追い詰めた獲物が、急に回復した上に、羽が生えて飛んでるのですから。
……お前とは戦いを通じて少しだけ分かり合えた気がするので、こんな反則じみたやり方で決着をつけるのは、ちょっと気がひけるのです。
ひけるのですが、わたし達が生き延びるために死んでもらうのです。
そこに、微塵も迷いはないのですよ!
せめて地面に降りて、同じ土俵で戦うのです。
フワリと、キングの前に降りるわたし。
体内の魔力を高めて超高速で循環させるのです。
……何というか、流れる速さが、もうなんというか。
速いなんてものじゃない! まるで電気か光ファイバーかって感じなのですよ!
しかも電圧も高め! 高圧電流なのです!
二つの角や見える範囲で体全体が、魔力視に切り替えなくてもうっすら光っているのです。
……これが身体超強化なのですね。
そのまま一歩でキングの目の前まで進み、二歩目で跳躍。
角を振るってキングの首をとばすのです。
キングの顔は笑ったまま。
自分自身を嗤っているのか、戦いに満足して笑っているのかは分からないのですが、これでお別れなのです。
さようなら、オークキング、オーガス。
お前のことは(たぶん)忘れないのですよ。




