番外編 その6 ハンサ
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。m(_ _)m
今日は、ミラさんの神として「はじめてのだんざい」です。
さて、上手にできるかなぁ?^_^
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
本来ならば、このような愚物に神の一柱であるミラ様のお手を煩わせるなどあってはならないのですが……ご本人が望まれるのでしたら仕方ありません。
ミラ様は少し考えた後、仰せになりました。
『……では、お前の望み通り、わたしの神気を分け与え、眷属として取り立てるのです。
眷属になれば、その力は人間をはるかに超えるので、おそらくお前の望みは叶うのですよ。』
えっ?
この愚物を眷属にするのですか⁈
驚き、ランと共にミラ様を見ると、ミラ様は続けてこう仰いました。
『ただし、人の身でわたしの神気に耐えられたのなら、ですけどね。』
その眼差しは冷たく、まさにミラ様のもう一つの権能、断罪神の側面が強く出ているようですね。
ミラ様は左手を上げて愚物に向けると、大量の神気を一気に注ぎ込んでいきました。
そう、人間では抱えきれないほどに。
最初は、自分の願いが叶うと喜色満面でいた愚物ですが、徐々に表情が焦りへと変わっていきます。
それはそうでしょう。
地上に生きる者たちはランのように、自らの魂と肉体を鍛え、名付けによって繋がりを作った上で、神気を与えられて眷属となるのです。
鍛えもせず、繋がりもなく神気を注がれても、魂と体が耐えられようはずもありません。ましてや、罪に染まった愚物ならばなおさらです。
「や、やめろやめろ!もういい!やめてくれ!
熱い熱い熱い!か、体が、体が焼けるようだ!!」
実際には燃えているわけではありませんが、大量に注がれる神気に肉体が耐えきれなくなってきたのでしょう。指先などの末端部から、光になって崩れていきます。
……生きたまま肉体が崩壊していくのは、どれほどの恐怖と苦痛を伴うのでしょうか。
「わしが悪かった!!謝る!金も返す!だから、止めてくれ!!」
崩れゆく体を縮めて頭を下げ、必死に許しを乞いますが……ミラ様は睨みつけるだけで神気を止めません。
『何に対して謝るというのですか?
今さら謝ったところで、傷ついた者が癒されるわけでも、死んだ者が生き返るわけでもないのです。
お前は、自らが犯した罪に焼かれて死ぬのですよ!』
「うぎゃあ〜〜〜〜〜!!!?」
最後にはのたうち回って苦しみ、その体は光となって消えていきました。
残るは浄化された魂のみ。
淡い光を放ち浮かぶ小さな玉。
ミラ様はそれを手に乗せると上へと、空へと送り出しました。
罪を断つまでがミラ様の仕事。
あとは月神であらせられるルーナ様の管轄ですね。
美しくも恐ろしい、ミラ様の裁きでございました。
ミラ『光になるのですぅ〜〜〜!!』
ルーナ様『ガ◯ガイガーなのかな!?』
こんな感じでいかがでしょうか。
血は出ませんでしたが、神気に焼かれて体が消えていく恐怖と苦痛、魂を直接浄化される精神的な痛みは文字通り、地獄の苦しみでしょう。
「はじめてのだんざい」は大成功!ブイ!v(^_^)




