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愛護神 その31 誓い合う二人

いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。m(_ _)m


いよいよ、次話で完結の予定です。


これからも楽しんでいただけると嬉しいです。

 と、考えてる間に太陽神様の前にたどり着いたのです。


 そろって足を止めるわたしたち。


『今日、ここに新たな夫婦が誕生する。

 我らは神。ゆえに他の神格に誓うのではなく、自らの魂と存在を定義して互いに誓うがよい。』


 太陽神様のお言葉に、わたしとルーナ様はお互いに向き合うのです。


 このあたりのことは事前に聞いていたのですよ。

 普通、人間の結婚式なら神に誓ったり、あるいは誰か目上や近しい人たちに証人になってもらったりするのですけど、わたしたち神様ですからね。どちらかというと誓われる側なのです。

 一応、主神の太陽神様や結婚、豊穣を司る地母神様もいますが、神々の結婚では自らの存在にかけて誓うのが一般的だとか。


 わたしが神に至った時のように、自分自身を再定義して、魂に刻みつけてしまうのですよ。


 これは、ある意味ではとても危険なこと。

 なぜなら、存在にかけて誓うということは、誓いを(たが)えた場合、自分の存在すら危うくなりかねないのですから。

 だからこそ、神々はやたらと誓ったりしないのです。

 浮気しても、命に関わるようなペナルティの無い人間の誓いとは違うのですね。人間だってバレたら社会的に死ぬことはあるのですけれども。


 ……まあ、別に誓いを破るつもりなんて、まったく無いんですけどね。

 ちょっと気恥ずかしいだけで。


 ルーナ様がわたしの目を見ながら、手をとり、誓うのです。


『生と死、復活を司る月神ルーナラーナはここに誓う。

 愛護神ミルラーナを我が伴侶とし、ともに生きると。

 かつて死が二人を分けてもなお、再び(えにし)が結ばれたように。僕は未来永劫、ミルラーナのみを我が妻として愛し、守り、喜びも悲しみもともにしよう。』


 ……頬が赤くなるのが分かるのです。そして涙がにじんで泣きそうになったのですよ。

 かつての、愛するものと幸せの絶頂の時に終わりを迎えた前世。それが今。三千年の時を超え、数多の紆余曲折を経て、ようやく叶うのです。


 胸の奥底から幸福感が溢れて。

 熱い鼓動が全身を駆け巡って。


 そうして、わたしの中にあった前世のわたしと、今のわたしの心が、その熱で溶け合って混ざり合い、一つになったのです。


 ……ああ……。


 わたしはこんなにも、()()()()()()()()()|を愛していたのですね……。


 溢れる気持ちのままに、わたしも誓うのですよ。


『わたし、愛護神ミルラーナは誓うのです。

 月神ルーナラーナを我が伴侶として、ともに生きると。

 数多(あまた)の転生を経ても失われなかった想いのように。わたしは未来永劫、ルーナラーナのみを夫として愛し、護り、喜びも悲しみもともにするのです。』


 誓いの言葉が終わると同時に、わたしとルーナ様の体がまばゆく光り、白銀と黄金の輝きが会場を埋め尽くすのです。


『誓いはなされた!

 新たな夫婦神の誕生に祝福を!』


『『『『祝福を!!』』』』


 太陽神様の宣言の後、参列者が唱和して結婚の儀式は終了。

 神々の祝福の嵐に、さらに光が溢れる会場なのです。

 万雷の拍手と歓声が上がり、お母様やリルたちの喜ぶ声も聞こえるのです。


『おめでとうなの! ミラお姉ちゃん!』『ミラお姉様、おめでとうございます!』『ママ姉ちゃん、おめでとうなのデス!』『……おめでとう、ミラ……グスッ、幸せになるのですよ……。』『ミラ様、ようやくこの時を迎えられたのですね……。おめでとうございます……。』『ぐわっはっはっはっ! まことにめでたいのう! 酒はまだか?』『……気が早いぞ、ヴォルカルフタ。ミルラーナ……ミラよ、幸せにな……。』


 ……そして。


 わたしは溢れる涙もそのままに、ルーナ様と固く抱擁をかわし、口づけをしたのです。


ミラ『よくよく考えてみたら、転生しても追いかけられるって、えげつないストーカーとも言えるわけですよね。記憶が残ってなかったら、めっちゃ怖くない?』

ルーナ様『そ、そんなことないよ!生まれ変わっても想い続けるとか、すごい純愛じゃないか!』

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新お疲れ様です! もうすぐで完結ですか… と言ってもめちゃくちゃ新参者ですけどね。 全ての振り返りは最後の話か、あとがきなどでコメントでしたいので、今は書かないで置きます。長くなりそうです…
[良い点] 作品の序盤で設定した『ゴール』に 到達しちゃいましたね。 ルーナさん初登場の頃には予定がなかった筈のゴールですけどね(笑) [気になる点] ・・・もし・・・ ミラさんが地球人だった頃に、…
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