愛護神 その27 神の子育て(育てられる方)
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。m(_ _)m
三連投の次は三連休したっていいような気もする今日この頃ですが、もうあと数話で終わりそうなので頑張ります!٩( ᐛ )و
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
その後のことを少しだけお話しするのです。
わたしは、ルーナ様のお嫁さん(未満)として正式に月神宮に暮らすことに。
リル、ラン、レイ、オデットさんも、わたしの眷属として一緒に住むのですよ。家族ですからね。
ついでに、ユルングルンのコンビも。
『けっ。どうせこんなこったろうと思ってたぜ!』
『エルウィナスを倒すためでしたからねー? 仕方ないですようー。』
ただの眷属化だけなら、元の地母神様の眷属にも戻れたのですけれども。
わたし自身が憑依したかのような眷属化身変化には耐えられなかったのですね。哀れ、地母神様の眷属からは完全に外れて、この愛護神の眷属として働いてもらうことになったのです。
まあ半分以上は分かっていてやったのですけどね。
……計画通り!ニヤリ。
ディアお母様たち龍王様方とも再会を祝ったし、龍神様とも和解したのですよ。お母様が。
当然、わたしがかつての娘であることも知っていると伝えたし。
和解はしたけど、お母様は月神宮にいるんですよねー。
なぜかというと。
『再びミラを育てられるなんて、母親冥利に尽きるわね!』
と、ニッコニコでわたしの子育てに精を出しているのですよ。
いや、たしかに赤ちゃんですけれどね?
でも、精神的には大人なんですから、あんまり赤ちゃん扱いは恥ずかしいというか。ほら! オムツなんか無くても魔法でどうとでもなるし!
『ミラお姉様、湯浴みの準備が整いました。さあキレイキレイにしましょうね?』
ラン! お前もか!
『むう。これはまた可愛いものだな、ミラ。
我にも抱っこさせるのだ。』
『そーっと、そーっとよ?マナ。』
『暇だなー。レイ、軽く模擬戦でもすっか!』
『望むところなのデス!』
……水火の龍王様にマナお姉様まで、入り浸ってるんですけれども。お役目は大丈夫なのですか?
『構わん構わん。そんなすぐ脅威になるような連中は居ないからな。時々、見回るぐらいで済むんだわ。』
そうですか……。
レイ、ほどほどにするのですよ?
お母様といえば、今世の角うさぎお母さんのことですが。
あの後、お別れをしたんですけどね?
なんか……わたしの神気を浴びたせいか、それとも神の元を産んだからか、存在が進化していたのですよ。
その名も、『リープフラウ・ホルンハーゼ』。
『リープフラウ・ホルンハーゼ Bランク。名前は異界の言葉で『聖母角うさぎ』の意。愛護神を産み乳を与えた角うさぎが、神気にあてられ進化した固有種族。知能、各種能力が大幅に上昇しており、神気を纏う聖獣となった。神に与えた乳は滋養強壮の効果が高く、病気への抵抗力を高めるという。母性愛が強く、同族たちを庇護し大きな群れを作ることも。』
聖母になっちゃったのですよ⁈
たしかに神を産んだとも言えるけども!
ハッとして、兄弟姉妹たちを見れば……。
全員、『ザンクト・ホルンハーゼ』とかいう種族になっていたのです。説明は割愛。ランクはCですね。まだ赤ちゃんですけど。
ま、まあまあ、これで少なくともゴブリンやオーク程度には負けないくらいの強さを身につけたわけですし、安心して月神宮に行けるというもの。
子角うさぎの姿で別れを告げると、サリサリと毛繕いしてくれたのですよ。
こちらも小さな舌でお返しの毛繕い。ペロペロ。
それではみんなお元気で!
たまには顔を見せに来るのです!
お母さん角うさぎの種族は、リープフラウミルヒというドイツワインからいただきました。訳すと「聖母の乳」。
ご存じの方も多いと思いますが、定番の甘口白ワインですね。若い頃ハマった時期がありまして、よく飲んでました。あとシュバルツカッツ(黒猫)ってのもありますよね。
日本酒もそうですが、甘口の方が好きなんですよ。
そして貯まる糖分!
健康診断が怖いなぁ!(^◇^;)




