愛護神 その24 愛憎反転の呪い
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。m(_ _)m
いよいよ残りわずかとなって参りました。
最後まで、よろしくお付き合いくださいませ。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
『ミラちゃん?どうしたのさ。大丈夫かい?』
急に武装解除した、わたしを案じるルーナ様の声にも……愛しいのと憎らしいのとが合わさった複雑な気持ちになるのです……!
これはヤバい。マジでヤバいや〜つ!
このままじゃ、大事な家族を自分で傷つけてしまいかねないのです!
「わたしから離れて! ルーナ様! わたしを結界で縛って欲しいのです!」
リルの手から離れて、みんなと距離を取ろうとするのですが、みんな、わたしを心配して近寄ってくるのですよ……!
いつもなら喜ぶところですけど、今はイライラが増すばかり。
「わたしはエルウィナスに【末期の呪い】をかけられたのです……! おそらく、愛する者たちを害するような呪いを! だから近づかないで! わたしがわたしでいられるうちに!」
わたしの言葉を聞き、それを理解して青褪めるディアお母様。
『ミラ……! 呪いをかけられたのですか⁈
あの女、最後まで余計なことを……!
ルーナ様、なんとかなりませんか?』
『ちょっと待って! 今、調べてるから!
……まずいね。愛情を憎しみに変える呪いのようだ。
このままだと、ミラちゃんの神格が反転して愛護神から憎悪神に変化してしまうかも……!』
マジですか!?
し、神眼で自分のステータスを確認すると……?
愛護神 lv ー 状態:神呪詛(愛憎反転)
名前 ミルラーナ
ランク 中級神
NOーーー!?
せっかく、角うさぎから神へと成り上がったのに、最後は邪神になって討伐か封印の憂き目に合うとか勘弁して欲しいのです!
『ルーナ様! お願い、ミラお姉ちゃんを助けて欲しいの! リルに出来ることならなんでもするから!』
『ああ……太陽神様、地母神様、並びに諸神の方々よ。わたしの身はどうなっても構いません。
どうかミラ様をお救いください……。』
『クソッタレ!あの時の呪いより強力じゃないか!
……せめて封印して時間を止めるしかない……か?』
なるほど、時を止めて封印、その間に解決策を探すというわけですね。即、邪神化するよりはマシですか。
でも…………間に合わないかも。
今もわたしの中で膨らんでいく憎しみの気持ち。
愛憎が反転するってことは、愛情が強いほど憎しみも深くなるのです。
ルーナ様が。ディアお母様が。リルたちが。
めっさ憎らしい。
逆説的に言えば、こんなに憎くなるくらいには、みんなのことを愛していた、とも言えるのですね。
こんな時なのに、少しだけ気恥ずかしくもあるのです。
【……ニクメ…………コロセ…………】
自分の心の奥底から湧き上がってくる憎悪と殺意。
それに従って、一度はしまった七角神剣をアイテムボックスから取り出し、魔力と神気を全力で注ぐのです。




