愛護神 その22 ブレイク!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。m(_ _)m
ツバメがわりと好きです。
今の時期だと、つがいを探す鳴き声は終わり、ヒナを育てるためにせっせと餌を巣に運んでいます。そんな風に毎日を一生懸命に生きてみたいですね。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
食らえっ! 空間虫ピン! または画鋲!
50m級の光槍をエルウィナスの背中にブスッと刺してやったのです!
そのまま魔法は維持。空間属性を利用して槍ごと固定したのですよ。
ビチビチと暴れるエルウィナスですが、さすがに胴体ごと切ったりはしないようですね。
よし! 今のうちにとどめ!
我が化身たちよ! 今こそ断罪の時なのです!
エルウィナスを中心に、六芒星の形に配置に着く6人の眷属。わたし自身はエルウィナスの真上に移動。
そのまま、それぞれ属性魔力をまったく同じだけ注いでいくのです。
リルたちの意志は残っているとはいえ、全部自分の化身ですからね!
魔力の調整も完璧なのです!
浮かび上がる魔法陣と、六芒星の頂点に接する形で球形の結界を時空魔法で構築。
さらに、結界にルーナ様とユルさんが助勢して強固にしてくれたのですよ。
六芒星の魔法陣に属性魔力が走り、徐々に速度を上げて回転していくのです。
焦ったエルウィナスがこちらを見つめて呪詛を飛ばすのですが、それはもう見たのです!
七角神剣を振るって呪いを弾く!
フハハハッ!
何度呪いをかけようとも無駄無駄無駄ァ!
もはや、その攻撃は見切ったのです!
二度、三度と剣を振り呪詛を切っていると、エルウィナスは本体の目を閉じたのです。
……諦めて大人しく滅びを受け入れるようなタマじゃあないですよね。
これは、おそらく力を溜めて渾身の呪いをかけようって魂胆ですね?
かつてのわたしにかけたように。
自分の魂や神格を削ってまでも、道連れにしようってか?
その証拠ではないですが、今も玉兎パイセンたちの祈りを受けて、わずかづつではあるものの黒い煙が体のあちこちから上がっているのですけど、その速度が上がったのです。というか、体が末端から崩れ始めたのですよ。
もう、どんだけ〜⁈ ってくらい、わたしが憎いんですかね。
まあ、逆恨みストーカー殺人犯に言っても詮無いこと。
ここは黙って滅びを与えるのです。
カッ! とエルウィナスが目を見開くと同時に。
『『六花化身・全元素衝破! ブレイク!』』
6人の眷属とわたしの言葉が響きわたるのです!
瞬間、大爆発を起こす結界内。
ですが、結界で完全に封じ込めてあるから、爆音も爆風も無く周囲は静かなものですね。
しかし、結界の中は六属性の相乗、反発力が荒れ狂い破壊の嵐が吹き荒れているはず。
吹き飛ばされたのか、エルウィナスの腕や足の欠片が結界壁にあたり、それも粉々に砕かれていくのです。
これで……これでようやく終わりですか。
力を抜いたつもりもなかったんですけど……目眩を覚えてふらつき、わたしは頭から地面に落ちていくのです。
やったか……⁈(^◇^;)




