表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
547/623

愛護神 その18 解き放たれる魂たち

いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。m(_ _)m


結局、微熱が出まして、お仕事は休みました。検査はしたので、コロナやインフルでは無さそうです。

もう一日お休みをもらったので、その間にしっかり治して出勤したいですね。

皆さま方もお気をつけて。


これからも楽しんでいただけると嬉しいです。

 ユルさんにギリギリと絞られていた下半身が崩れていったのですよ。

 バランスを崩して視線が外れるエルウィナスと、こちらも力余って湖(即席)に倒れかかるユルさん。


 そして。

 湖(即席)の中でも溶け崩れる蛇体。


 言ってみれば、神気を込められた水で作られた湖ですからね。大量の聖水に浸されたようなもの。

 それでも、エルウィナスが万全の状態であれば、ここまでの効果は出なかったと思うのですが。

 複合した浄化を受けて抵抗力か無くなっている今だからこそ、その効果は抜群なのです!


 おや? 溶け崩れた蛇体から半透明の何かが現れたのですよ。

 あれは……数羽の白鳥ですか?

 あと、小さな光の粒が多数、空へと昇っていくのです。


 ハッとして、オデットさんを見ると。

 彼女は歌いながら涙を流していたのですよ。


 ……ようやく、かつての兄弟たちをエルウィナスの呪縛から解き放つことができたのですね……。


 空に溶けるように消えていく白鳥たち。


(……アリガトウ……)


 感謝の言葉が聞こえたような気がしたのです。


 うんうん。特別大サービスですからね!

 感謝するのですよ?

 なんて、自分の力ではないですけどね。


 兎も角、よくやった! オデットさん!

 そして、技芸神様に眷属さん、玉兎パイセンたちもありがとうなのです!

 ついでにルーナ様も!


『ついでなの⁈』


 抗議の声はスルーして。


 エルウィナスの力の源として考えられるのは主に二つ。


 一つは、自身の呪い。

 自分を封印した神々を呪い、眷属たちを呪い、あまつさえ自分自身すら呪って脅威的な魔力と回復力を得ていたのです。


 そしてもう一つが、瘴気や呪詛に犯された神獣、黒鳥たちの体と魂を取り込んで力にしていたと思われるのですよ。


 あるいは、死の砂漠でかつて存在し、神威によって滅んだという国の人々の怨嗟の声すらかき集めていたのかも。


 それらが、みんなの浄化によって清められ、消滅したのです。

 エルウィナス自身の呪いは解除できないにしても、これで残るは本体の力のみ。


 もとの大怪獣からは半分くらいの体格になり、下半身も失ったのですが、それでも残った翼を広げて体勢を立て直すエルウィナス。

 また、自分を呪ったのか、今度は蛇ではなく蹄を持つ動物の脚を生やしたのです!


 なかなかにしぶといですね!

 でも、そろそろ王手をかけるべきですか?充分に削れたかな?


 よろしい。

 それじゃあ、最後の詰めといくのです!


 リル、ラン、レイ、オデット、ユルン、グルン!

 わたしの眷属たちよ! お前たちの力を借りるのです!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です。 そろそろクソ邪神も年貢の納め時かな?ヤツに囚われてた魂たちを先に昇天させてあげられましたから、心おきなく「貴様の髪一本たりとも、この世に残さぬ!(ケンシロ○並感」出来…
[良い点] なんか、ここって感想欄を通り越して角うさ読者の連絡板になっているよね(笑) 特に私とゆり様、時々志狼様でしょうか。 蹄を持った動物の脚… サテュロス?ケンタウロス?どっちかな。 ぼか…
[良い点] 》リル、ラン、レイ、オデット、ユルン、グルン! そか。 それで六眷属なのね。 [気になる点] あとふたつ、『力の源』と考えられる物がありますね。(主力ではなさそうだけど) ひとつは、汚染…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ