愛護神 その16 技芸神と迦陵頻伽、さらに玉兎軍団参戦!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。m(_ _)m
今日はフードコートでお蕎麦を食べていたら、映画のポスターを発見。違国日記の映画が6/7だったかな?上映されるようです。
やっぱり、実写映画化だと、キャストとマンガのキャラとの差で違和感をを感じてしまいますね。見ようか迷ってます。どうしよっかな〜。
兎も角、これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
技芸神様は、おもむろに竪琴をかき鳴らし始めたのですよ。
癒魂の唄にふさわしい、静謐な美しい調べですね。
『ウズメ、アプサラ。わたくしは演奏に専念するゆえ、合唱と舞いを頼みますよ?』
すると、技芸神様の後ろから現れたのは……眷属ですか?
美しい卵型の小顔と、体には技芸神様のと似た五色の布を巻きつけた美女。
ですが、その背中からは衣服と同じく、赤、青、黄、緑、白の五色に染まった翼と、下半身からは鳥の足が伸びているのですよ。
この二羽が技芸神様の眷属である、迦陵頻伽なのですね。
『迦陵頻伽 技芸神の眷属である美しい鳥の神獣。五彩の翼と鳥の下半身、美しい女性の上半身を持つ。その鳴き声は非常に美しく、卵が孵る前に中から歌い出し聞くものを魅了するという。またの名を妙音鳥とも。』
へー。
なんだかハーピーとかセイレーン的な神獣なのですね。
ただ、ハーピーと違うのは翼があるけど、腕もあるというところですかね。
『かしこまりました、サラサ様。』
『お任せください、お師匠様。』
ふむ、黒髪黒目がウズメさんで、青髪青目がアプサラさんですか。
技芸神様に声をかけられた迦陵頻伽たちは翼を広げて空へと舞い上がり、そのまま五色の布を靡かせて踊り始めたのです。
……曲のテンポに合わせた、ゆったりとした舞い、ですね。色とりどりの布が円を描いてひるがえる様が綺麗なのです。
技芸神様の伴奏プラス、迦陵頻伽の舞い踊り。
歌のスキルに対して、これ以上のバフは望めないくらい豪華な布陣なのです!
『お待ち下さい、おひいさま!』『我ら月神の眷属!』『魂鎮めならば負けません!』『そうそう!そうです!』『その通り!』
玉兎パイセンたち⁈
来ていたのですか!
『はい! おひいさまと主様のお手伝いをしたくて!』『おひいさまが人間の女の子にあげた鏡を通して、転移して参りました!』『女の子たちはみんな無事ですからね!』
えっ? あの手鏡を通って来たんですか?
よく通れたものですね……。言うて、手鏡ですからね。鏡面なんて相応に小さかったはずですが。
……それと。
つかぬことをお聞きするのですが。
なんで全員バニーガールの格好してんですか!?
ええぇ……なに? この……緊張感の無さは。
全員が全力で戦っているってのに、振り返るとバニーガール。
しかも、みんな種類の違う美形ぞろい。
ここはカジノでも夜のお店でもないんですよ?
……まさかとは思うのですけど、ひょっとしてルーナ様の趣味ですか?
『違うよ⁈ 彼女たちの神獣変化は、元からあれがデフォルトだからね!?』
ホントかなぁ……。




