神兎 その134 月神降臨(ショタ化身)
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。m(_ _)m
今日は、六十万文字突破記念で間話を追加投稿します。一話千文字(前後)縛りでよくここまで来れたものですね。
我ながら、多少は誇っても良いのでは?
兎も角、これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
……声?
念話でなく、耳を震わせるのは聞き慣れたような、しかし、知っているよりずっと幼い男の子の声なのです。
「遅くなってごめんね? ミラちゃん。
すぐに回復するから。
……チッ、相変わらず厄介な呪いをかけてくれるね。
僕でも解除するのに時間がかかりそうだ。」
えーっと。
わたしのすぐそばに立ち、こちらを心配そうに見つめ、手をかざすのは……ルーナ様? なのですか?
でもでも、身長180センチ超の細マッチョイケメンが、なにか縮んでいるような。
具体的には、身長は100センチそこそこ。
ブカブカのトーガを身にまとい。
クルクル巻き毛の銀髪はそのままに、桜色のプニプニほっぺに大きな銀色の瞳の……幼児?
「ああ、この格好かい? もともと準備はしていたんだけど、化身を作るのに時間がなかったからね。
緊急事態だから、不完全だけど子供の姿で降臨させたわけさ。
どうだい? 可愛いだろう?」
……そこで右手を頭に左手を腰につけ、お尻をクイッと突き出すセクシーポーズをとるあたり、残念ながらルーナ様本人(ショタ化身)に違いないですね。本当に残念。
『……ゲッsin、ルーNAラーナ。
ケシンTOHAイエ、KOkoデオマエmOコロセルトハ!』
「やあ! 久しぶりだね、エルウィナス。
少しばかり見ないうちに、随分とまあ変わってしまったねぇ。
もはや、あの美しい愛と美の女神の面影すら無くなってしまったようだ。残念だよ。」
『kiサ摩コソ、ソノsuGaガタハナンダ?
クカカ可架カ! マsaかコドmOノケシンDEドウジョウヲサソ墺トデモ?』
「ははは! まさかそんなわけないだろう?
愛するミラちゃんを守るためさ、仕方ないよね。
でも、子供好きなミラちゃんには刺さったんじゃないかな?」
……ちょっとだけ図星なのがまた腹立つわぁ〜。
後で覚えてるのですよ? そのプニプニ頬っぺたをスリスリ頬ずりしてやるのです!
『……マアyoイ。コノマMaフタリriトモ滅ボシTEクレヨウ!
阿ノトキノ再ゲントiウワケダna! ナイteヨロコB uガイイ!』
そうして、再度呪闇の波動砲を放とうとするエルウィナス。
……まずいですね。わたしはまだ動けないのです。
ルーナ様もわたしの回復に専念してるし。
『させないと言った! フラム!』
『おう! 任せな!』
『『溶岩流ブレス!』』
『マナ。』
『分かっている。可愛いミラをやらせはしない!』
『『大渦潮ブレス』』
わたしの右目に映るのは、遠くエルウィナスに降り注ぐ二種類の複合ブレス。これならばさすがにダメージはあるはず。
時間稼ぎには充分と思ったのですが……。
『小ザカsiイワァ!!』
収束した魔力の一部を二本の腕に急遽分割して、ディアお母様と火龍王様、水龍王様とマナお姉様の二方向へ向けて爆発させたのです!
大爆発ほどの威力は無いようですが、さっきと違い防御態勢ではないお母様たちはまともに食らって吹き飛ばされてしまったのですよ!
『コレデジ邪マモノhaキエタ。
sAアイマ直ぐトドメヲKureテヤロウゾ!
クカ kaKAカカカ! 愛スルモノwoウシナウゼツ望ニウチヒシガレルガイイ!』




